先日から「iPhone 14」シリーズのGeekBench 5のベンチマークスコアが少しずつ明らかになってきていますが、その後も続々と各モデルのベンチマークデータが投稿されており、現在までに分かっているデータをまとめてみました。
これまでに「iPhone 14」「iPhone 14 Pro」「iPhone 14 Pro Max」のベンチマークデータが投稿されており、「iPhone 14」と「iPhone 14 Pro Max」に関してはMetalのベンチマークデータも投稿されています。
「iPhone 14」シリーズは、「iPhone 14/14 Plus」には「iPhone 13 Pro」に搭載されていたA15 Bionicチップが搭載されており、「iPhone 14 Pro/14 Pro Max」にはA16 Bionicチップが搭載されていて、A16 Bionicチップは、電力効率、ディスプレイ、カメラの3つに焦点が当てられたチップで、Appleが明らかにしている性能面の数値は、CPUの高性能コアの消費電力は20%減、GPUコアは50%多いメモリ帯域幅となっています。
SoCの仕様の比較
A16 Bionic (iPhone 14 Pro/14 Pro Max) |
A15 Bionic (iPhone 14/14 Plus) |
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CPUコア数 | 6コア 高性能x2+高効率x4 |
6コア 高性能x2+高効率x4 |
GPUコア数 | 5コア | 5コア |
Neural Engineコア数 | 16コア 毎秒17兆回の演算 |
16コア 毎秒15.8兆回の演算 |
プロセスルール | 4nm | 5nm |
動作周波数 | 3.46GHz | 3.23GHz |
RAM | 6GB (DDR5?) |
6GB (LPDDR4X) |
L1命令キャッシュ | 128KB | 128KB |
L1データキャッシュ | 64KB | 64KB |
L2キャッシュ | 4MB | 4MB |
トランジスタ数 | 約160億個 | 約150億個 |
ベンチマーク比較
現時点で判明しているCPUとMetalのベンチマークスコアをまとめたものが下記の通りで、GeekBenchがまだ正式対応していないことや検体数が少ないことから、正式発売後に変動する可能性はあります。(特にiPhone 14 Pro Maxのマルチコアのスコア)
シングルコア (前モデル比) |
マルチコア (前モデル比) |
GPU(Metal) (前モデル比) |
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iPhone 14 | 1742 (+約3%) |
4719 (+約5%) |
12395 (+約10%) |
iPhone 14 Plus | — | — | — |
iPhone 14 Pro | 1887 (+約10%) |
5455 (+約17%) |
15658 (+約10%) |
iPhone 14 Pro Max | 1879 (+約10%) |
4664 (+0%) |
15,400 (+約8%) |
<追記 (2022年9月13日22時)>
「iPhone 14 Pro」のMetalのスコアが明らかになったので追記しました。
「iPhone 14 Pro Max」に続き、「iPhone 14 Pro」のものとみられるベンチマークデータも明らかに