TVアニメ放映から30周年を迎えた『幽☆遊☆白書』。ジャンプ黄金期を支え、当時のアニメ雑誌に一大旋風を巻き起こした名作です。その人気の秘密は、今やベテラン声優となったふたりの新人の活躍にありました。
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土曜の夕方、TVの前に子供を釘づけにした
屈指の人気エピソード「暗黒武術会編」を収録した、「幽☆遊☆白書 映像白書~暗黒武術会の章」DVD(ポニーキャニオン)
本日10月10日は、1992年にTVアニメ『幽☆遊☆白書』が放送開始した日。今年2022年で早くも30周年になります。放送当時、人気絶頂のまま終了を迎えた『幽白』について振り返ってみましょう。
『幽白』はもともと「週刊少年ジャンプ」(集英社)1990年51号から1994年32号にかけて連載されたマンガでした。コミックス累計販売数は5千万部を超え、「ジャンプ黄金期」を支えたマンガのひとつだったと言われています。
当初は死んでしまった主人公・浦飯幽助が生き返るための試練を受けるという一話完結の物語でしたが、やがて幽助が生き返って霊界探偵として妖怪と戦うという、バトルメインの連続ストーリーへと変化しました。
そうすると「ジャンプ」での掲載順も巻末から巻頭に近くなっていき、暗黒武術会編くらいには上位の掲載になっていきます。TVアニメ化が発表され、放送が始まったのもちょうどこの時期でした。
原作マンガにはややダークな雰囲気や不良描写がありましたが、TVアニメではそのあたりをいくつか修正しています。それは放送時間を考慮して、子供が見ることを意識して製作したからでした。ほかにも原作マンガでは省略されていた部分をわかりやすくするため、戦闘シーンの追加、キャラクターのセリフによる補填など、随所にTVアニメならではの処理がされていました。
こういった部分が評価されたのか、平均視聴率は17.6%、最高視聴率は第67話「新たなるプロローグ」の24.7%です。関連商品もカードやゲームなど、さまざまなジャンルで好成績を残しました。
さらに『幽白』は人気アニメとして、各アニメ雑誌で毎号掲載されるほどの盛り上がりを見せ、『アニメージュ』が主催するアニメグランプリでは2年連続のグランプリ、男性キャラクター部門では飛影、蔵馬で3年間1位を独占しています。
ちょうど同じ時期に好評だった『美少女戦士セーラームーン』と、当時のアニメ人気を二分していたと言ってもよいでしょう。ほとんどの地方では土曜18時半から『幽白』、19時から『セーラームーン』を放送していました。当時のアニメファンや子供たちの多くは、この1時間はTVに釘付けだったことと思います。
人気絶頂の『幽白』でしたが、原作マンガの終了に合わせる形で1995年1月7日放送の112話で終了しました。特筆するべき点は人気もさることながら、2年以上の放送でアニメオリジナルシリーズがなかったことが挙げられます。
普通なら2年も放送すると原作に追いつくためにオリジナルシリーズが途中で追加されるものですが、『幽白』では細かなアニメオリジナルシーンはあるものの、大きなシリーズの挿入はありませんでした。
これには、原作マンガの密度の濃さが挙げられます。前述したように、アニメにおける描写にわかりやすく時間をかけたことによって、原作に追いつかずに最終回まで製作できたのでしょう。そう考えると、「早すぎた」と言われる原作マンガの終了時期は、TVアニメには絶妙なタイミングだったのかもしれません。
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【画像】アニメ『幽☆遊☆白書』の人気を押し上げた? ファンに愛される「脇役」たち(6枚)
引用元: ・【特集】 アニメ『幽☆遊☆白書』放送から30年 「オリジナル編」なしで原作と並走できたワケ [朝一から閉店までφ★]
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