2022年8月23日に発売された新型シエンタ。月販基準台数(8300台)を大きく上回る注文状況が、先行受注時から見て取れる。
そこで今回は、人気のシエンタの「ディーラーオプション」について考えていきたい。
数多くの種類があり、ユーザーを悩ませる存在のディーラーオプション。ディーラーオプションは、購入後に後付けもできるが、できれば新車納車時に取り付けておきたいものだ。
本稿では、ディーラーオプションの定番品である、フロアマット、サイドバイザー、ナビ、ETC、ドライブレコーダーなどを除いて、シエンタで絶対つけたい、つけなくてもいいかな、というディーラーオプションを紹介していく。
文/佐々木亘、写真/TOYOTA、ベストカー編集部
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新型シエンタで絶対つけたいディーラーオプション3選
ゆったりくつろげるインテリアや、アウトドアに使いやすいシートアレンジなど、シエンタの完成度は高い。しかし、ミニバンと定義すると、収納の面で物足りなさを感じてしまう。
そこで装着したいのが、FUN×FUNシートカバー(フロマージュ)だ。
FUN(楽しい)とFUNCTIONAL(機能的)を掛け合わせたネーミングからわかるとおり、フロントシートバックに多機能ポケットが充実している。ドリンクホルダーやBOXティッシュケースなども付属し、シエンタの足りない収納面を補ってくれるオプションだ。
大量のポケットがつくのは、フロントシートバックのみ。FUN×FUNシートカバー(フロントのみ)は4万2900円(税込)で販売されている。
このシートカバーは、汚れにくい(もしくは汚れても手入れしやすい)シート表皮を探しているユーザーにもおすすめだ。難燃性・耐光性・表面摩擦強度に優れたポリ塩化ビニルを採用しており、食べ物や飲み物がこぼれても、拭き取りやすい。服が汚れた状態でシートに座っても、簡単に清掃できるだろう。
そこで、アウトドアユースの多い方には、リアシートにもFUN×FUNシートカバーを装着することをおすすめしたい。前後シート(1台分)で、価格は7万1500円(税込)となる。
また収納を増やしたいユーザーに、もう一つおすすめしたいのはコンソールボックスだ。価格は2万2000円(税込)である。運転席と助手席の間に、BOXティッシュ1個とDVDを6枚収納できる小物入れを備え、ジャバラ式のフタも備えており、シエンタの柔らかな内装色にもよく合う。深めの収納になるコンソールボックスは、さまざまな用途で使えそうだ。
紹介したシートカバーとコンソールボックスに、ドアトリムベルトを加えた3点セットが、「シエンタ FUN×FUNインテリアセット」として、お得なセット価格(3点合計9万7460円が9万2400円に割引)で販売されている。
シエンタを家族で快適に、アウトドアで頼もしく使いたいユーザーにはもちろん、心地よい移動空間にするにも、このディーラーオプションセットはおすすめだ。
これは不要? つけなくても大丈夫そうなディーラーオプションセット
積載物が毎回決まっているならいいが、時と場合によって、クルマに乗せる荷物は容量や形を変える。荷室は出来るだけ、広く大きくフリーに使いたいものだ。
シエンタに用意されている、もう一つのFUN×FUNセットには、ラゲージセットがある。ユーティリティホールに取り付けるフックをはじめ、荷室を仕切って荷物を固定できるシステムバー、荷崩れ防止のネット、荷室を上下に仕切るボード、防汚加工が施されたラゲージトレイの5点セットだ。価格は4万9500円(税込)となる。
便利に見えるセットなのだが、バーやボードが取り付けられたラゲッジルームは、窮屈に感じてしまう。もちろん取り外しはできるが、荷物によってラゲッジルームの構造をいちいち変えるのも面倒だ。
このセットは、クルマに定格の荷物を積みっぱなしにするユーザーには良いと思う。しかし、多機能なセットオプションが、日常の使いやすさを阻害してしまう可能性も高い。
こちらを選択する際には、ラゲッジルームの使い方をよく考える必要があるだろう。また日常の足としてシエンタを使うというユーザーよりは、休日のレジャーなど、ある程度使用方法が限定されたユーザーの方が、機能性を充分に感じられる商品になっていると思う。自身のクルマの使い方と充分に相談して、こうしたオプションは選択して欲しい。
ディーラーオプションを選び抜くカギは「引き算」
ディーラーオプションの数は非常に多い。シエンタでは、エアロパーツを中心にしたモデリスタが提供するオプションが33点、マットバイザーなどの基本装備を中心にしたトヨタ純正用品が48点、快適なお出かけをお手伝いするサポトヨプラスの関連品等が約20点、合わせて100点を超えるオプションがカタログに並んでいる。
こうしたなかから自分に合ったもの、必要なものを選び抜くのは難しい。
筆者も営業マンだった時代、商談の場面で、ディーラーオプション選択に悩むユーザーと数多く対峙してきた。オプション選びをサポートするときに心がけていたのは「消去法」だ。
まずは初期見積の段階で、欲しい(と思う)オプションはすべて選択しておく。そのうえで、次回の商談までに、必要ないかもしれないと思うものをチェックしてきてもらうのだ。オプションは詰め込めるだけ詰め込んで、そこから削っていくほうがスムーズに事が運ぶ。この方法は、ユーザーの満足度も高かった。
逆に初回見積で、マット・バイザー・ナビなどの最低限のオプションしか見積もりに入れず、商談回数を重ねる度にディーラーオプションの数が増えていく人は、最後までオプションを決め切ることが出来ない傾向にある。あれもこれもと増やしていくよりも、必要なものを絞り込んでいくほうが、満足のいく選択ができるだろう。
オプション選びは、足し算よりも引き算の方が良い。
クルマの個性、そしてユーザーの希望に合わせてさまざまな用品を設定するディーラーオプション。選び方のコツを身に着けて、自身が満足のいくシエンタを作り出してほしい。
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