公開日 2022/10/10(月)
参考文献
Sleeping Beauty in an ice cube: How tardigrades survive freezing temperatures
https://www.uni-stuttgart.de/en/university/news/all/Sleeping-Beauty-in-an-ice-cube-How-tardigrades-survive-freezing-temperatures/
元論文
Reduced ageing in the frozen state in the tardigrade Milnesium inceptum (Eutardigrada: Apochela)
https://zslpublications.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jzo.13018
物語「眠れる森の美女」では呪いによって100年間眠っていた美女が、王子様のキスで目覚めるシーンが描かれています。
しかし、この名場面の美女役をクマムシにし、王子様役と呪いの魔女役を研究者に兼任させるような実験を行ったところ、新たな事実が判明しました。
ドイツのシュトゥットガルト大学(University of Stuttgart)で行われた研究によれば、クマムシに対して何度も凍結と解凍を繰り返す実験を行ったところ、凍結中にはクマムシの寿命が減っていないことが確認できた、とのこと。
研究では被検体となった約500匹のクマムシが老いで全滅するまで繰り返し凍結と解凍が繰り返されており、凍結と凍結の間の正常な期間の合計が、クマムシの平均寿命に一致することが示されました。
「眠れる森の美女」で例えるならば、王子様と呪いの魔女が交互に繰り返し登場して、美女に何度も眠りと目覚めを繰り返させ、美女の正常な時間の合計が女性の平均寿命に一致していたかが調べられたことになります。
人間で例えるとかなりシュールな実験ですが、凍結期間中に寿命の灯火が消費されているかを確かめる手段としては有効です。
もし現実世界の人間でも同じように凍結によって寿命の残りを保存できるならば、難病などに苦しむ患者たちを医療技術が発達した未来まで、眠りにつかせることも可能になるでしょう。
しかし、いったいどうして凍結中は寿命が保存され、解凍後にそのまま引き継がれているのでしょうか?
研究内容の詳細は2022年9月26日に『Journal of Zoology』にて公開されました。
氷漬けのクマムシは「寿命の灯火」を消費しているのか?
https://nazology.net/archives/115987
引用元: ・クマムシを何度も凍結&解凍した結果、凍結中は寿命が減らないと判明! [朝一から閉店までφ★]
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