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(岩波新書・990円) 「山紫水明」の奥行きに魅了される 山紫水明という四字熟語がある。一般に「山が紫色で水が清らかな風光明媚(めいび)な景色」を指すとされている。これが中国由来ではなく、日本由来、それも江戸後期の史家・頼山陽の手になると知って驚いた。それだけではない。山陽の念頭には…