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AMD Ryzen 7000 CPUにはRDNA 2 GPUが内蔵されており、MSIの新しいBIOSを使えば、わずかな手間で最大3GHzまでオーバークロックすることが可能です。

MSI、AMD Ryzen 7000 RDNA 2 iGPU 3 GHzオーバークロックをデモ、AVXオン/オフスイッチ搭載の新AM5 BIOSなど。

MSIの伝説的なオーバークロッカーであるTOPPCが公開した新しいビデオでは、最新のBIOSでAMD Ryzen 7000 CPUの新機能とトリックをいくつか見ることができます。

まずは、PBO Enhanced Modeでテストされた熱制限プロファイルです。

これは、MSIがX670EおよびX670マザーボードに導入した新機能で、パフォーマンスを大きく損なうことなく温度を下げるのに役立ちます。

この機能の詳細については、こちらで独占的に取り上げています。

2つ目は、MSIがAM5マザーボードに搭載するAMD Ryzen 7000 Desktop CPUのAVX Control Optionsも導入することだ。

現在、すべてのAMD Ryzen 7000 CPUは、AVX512のサポートがデフォルトで有効に設定されており、無効にするオプションはなかった。

しかし、新しいBIOSでは、ユーザーはすべてのAVXモード(AVX2 / AVX512)を無効にしたり、有効にしたりすることができます。

Ryzen 7000 CPUのAVX-512対応により、RPCS3(ソニーPS3)などのゲームエミュレータのトップオプションになるという話もある。

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そして、MSIが与えている最後のオプションは、RDNA 2 iGPUのオーバークロックを有効にするオプションである。

すべてのAMD Ryzen 7000 Desktop CPUには、2つのコンピュートユニットまたは1つのWGP(128コア)を搭載したRDNA 2 GPUが統合されている。

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デフォルトでは、iGPUは2200MHzまたは2.2GHzにクロックされていますが、MSIの最新のBIOSでは、ユーザーはBIOS内でオーバークロックのサポートを得ることができます。

ただし、iGPUはCPUと電圧を共有しているため、GPUのオーバークロックはCPUのオーバークロックとパフォーマンスに影響を与える可能性があることに注意する必要があります。

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とはいえ、MSIはAMD Ryzen 7000 iGPUで最大3GHzのオーバークロックを披露しています。

JEDEC DDR5-4800 仕様を使用して 3 GHz のオーバークロックを行うと、RDNA 2 チップは 3DMark Fire Strike において最大 20% 高い GPU パフォーマンスを提供できます。

DDR5-6000 メモリを使用している場合、より高いメモリ帯域幅により、さらに 2%、最大 22% の性能向上が期待できます。

Ryzen 7000 CPUに搭載されたRDNA 2 iGPUは、決してゲーム用ではないことを指摘しておきますが、最小のRDNA 2 GPUが提供するゲームでのベンチマークを見るのは、やはり素晴らしいことでしょう。

ソース:wccftech – AMD Ryzen 7000’s RDNA 2 iGPU Can Offer 20% Better Performance With 3 GHz Overclock, New AM5 BIOS Introduces AVX On/Off Switch

 

 

 

解説:

Raphaelの内蔵GPU、RDNA2 2CUがOC可能と言う話が出ています。

たったの128SPの小さなiGPUをOCする合理的な理由と言うのは無いのですが、一応可能と言うことなのでしょう。

こんなiGPUでも720Pだと結構まともにゲームが動くかもしれませんね。

もう本当に「映るだけ」と言ったものでしょう。

しかし、自作PCと言うのは全てのパーツを同時に揃えられるわけではありません。

特に発売日にユーザーが殺到する「争奪戦」が起きるようになった近年ではそれが顕著だと思います。

そのため、GPUを揃えないとマザーボード側の動作チェックすらもままならなかった今までと比較すると格段に扱いやすくなったと言ってもよいでしょう。

GPUを無効化したFモデルが定番になってしまったIntelと比較すると対照的で面白いです。

今一つの機能はAVX512をBIOSから有効/無効の切り替え可能と言う話です。

こちらもあまり大した話ではありません。

AVX512に関しては、Zen4側でどうこうという話より、Intelの次世代(MeteorLake)で有効にするのかと言う問題の方が大きいと思います。

AMDが対応してきたら次の世代から有効にしてくる可能性が非常に高いと私は思います。

一応、IntelのデスクトップCPUでは発熱が多くなるという問題があるので無効にされているようですが、製造プロセスが進歩するMeteorlakeではどうなるのか非常に興味深いところです。

もうすぐ、RaptorLakeが発売されますが、Zen4の方はZen3の時と違ってあまり品薄になりませんでした。

ロシア-ウクライナの戦争で世界的に物価が上がり不景気になっていることが原因の一つなのでしょうが、せっかく、実力の伯仲したライバル同士が激突しているのにイマイチ盛り上がりに欠けるのは非常に残念です。

半導体各社の業績も落ち込んでいます。

こんな状況は今後2度とやってこないかもしれないことを考えると少し寂しいですね。

 

 

 

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