もっと詳しく

オール オブ ピース: キャンピングカーメーカー、フランキア製ネオには一体型モデルもある。フランキアは、モーターホームのベストセラーである「ネオ」シリーズを拡充し、今回2機種を発表した。

なんというサクセスストーリーなのだろう。フランキアの開発者は、この「ネオ(Neo)」シリーズで、真のベストセラーを作り上げた。このモデルは現在、ドイツで最も人気のあるフランキアのモーターホーム全販売台数のうち、実に21%を占めている「ネオ」のモデルである。そして、そのうちの約7割が3.5トンクラスの受注だ。

その2つの半統合型モデルのモーターホームに、近い将来、他のバージョンも加わることになるのは時間の問題であった。来季、「フランキア ネオ」は一体型としても登場する。

また、当初はセミインテグレート(半統合型)モデルと基本的に同じ2種類のレイアウトで展開する予定だ。一体型モーターホーム、「ネオMI 7 BD」は、全長6.88m、全幅2.24mと、セミインテグレートタイプの兄弟機と同じ大きさだ。

アクセスはボディドアのみ

夜寝るときは横長のベッドで、くつろぐときは玄関横のスツール付きの居心地のよいシーティングエリアで。一方、トップモデルとなる、全長7.04mの「ネオMI 7 GDK」は、リアにクラシックな縦長のベッドを備えている。

新しいネオMI 7 BDの大きな座席群は、素晴らしい居心地の良さだ。

珍しいのは、一体型はキャブドアが標準装備されていないことだ。そのため、アクセスは本体ドアのみとなる。それによる、軽量化、断熱性の向上、収納スペースの確保などのメリットが想定されているという。

半統合型「ネオ」のスライド式エレメントを使った賢いバスルームはご存知の通りだ。

ただし、オプションでキャブドアを追加することも可能だ。AL-KOディープフレームシャシー、二重床ヒーター、アグチキャブシート、LEDヘッドライト、150馬力ディーゼルなどを標準装備している。

最終的な価格は現時点では未定だ。しかし、新型「ネオ」は10万ユーロ弱(約1,400万円弱)からスタートすると想定される。

【ABJのコメント】
先日テレビで日本のキャブコン型のキャンパーを紹介していた。少し昔の「ファンシーなペンション」みたいな内装からすればかなりの前進を遂げていたとはいえ、まだまだなんとも所帯じみた内装で、ちょっとまだ洗練さと機能性に欠けるなぁ、というのが外野からの勝手な感想ではあったが、せっかくキャンプやリゾート地に出かけるのだから、内装ももっとウキウキするか、シンプルで目にも心地よいもののほうが雰囲気も高まるというものだろう。

その点、今回の「フランキア ネオMI 7」は、内装のセンスも相当レベルが高いし、使い勝手もよさそうに思える。舶来主義と言われれば返す言葉もないが、まだまだこの部分に関してはヨーロッパのキャンパーの持つシンプルかつセンスの良さや、アメリカのキャンパーの持つとにかく豊かな、(でもモーテルのような気楽な雰囲気も併せ持った)内装には学ぶ部分も多いのではないだろうか。

価格が違うよ、価格が。と言ってほしくはない。日本のキャブコン型のモーターホームももはや1,000万円を超えるものも珍しくないし、この部分でも差も少なくなりつつある。ぜひ日本的な心地よさと美しさを持った独自の内装を持つキャンパー、近い未来に出てきたらきっと好評を博すと思うだけれど。畳で茶室・・・、みたいなのではダメでしょうかねぇ。(KO)

Text: autobild.de
加筆: 大林晃平
Photo: Frankia