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 9月11日(日)、2022年FIA世界ラリー選手権 (WRC) 第10戦「アクロポリス・ラリー・ギリシャ」の競技最終日デイ4が、ギリシャのラミアを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車) が総合15位で、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組 (4号車) が総合22位でフィニッシュ。デイ3で総合4位につけていたエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組 (33号車) はトラブルによりリタイアとなりました。
 
 なお、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generationから出場の勝田貴元は、GR YARIS Rally1 HYBRID最上位となる総合6位を獲得しました。
 
69号車(カッレ・ロバンペラ、ヨンネ・ハルットゥネン)69号車(カッレ・ロバンペラ、ヨンネ・ハルットゥネン)
 
 アクロポリス・ラリー・ギリシャのデイ4は、ラミアのサービスパークを中心に3本のステージを走行。その合計距離は45.06kmでした。最終日も好天に恵まれ、最高気温は33度前後まで上昇。路面はドライコンディションとなりました。
 
 デイ3で総合4位に順位を上げ、総合3位のダニ・ソルドと7.1秒差につけ表彰台獲得を目指していたエバンスは、朝のサービスを受けてデイ4オープニングのSS14へと向かうリエゾン(移動区間)で、エンジン関係のトラブルが発生。自力での修理を試みるも、残念ながらリタイアとなってしまいました。
 
 その結果、総合7位につけていた勝田がひとつ順位を上げ、GR YARIS Rally1 HYBRID最上位となる総合6位でフィニッシュ。
 
 デイ3でコースオフにより大きく遅れ順位を落としたロバンペラは、ボーナスポイントがかかる最終のパワーステージで2番手タイムを記録し、ボーナスの4ポイントを獲得して総合15位で完走しました。
 
 また、同じくデイ3の終盤メカニカルトラブルによりデイリタイアを喫し、デイ4で再出走したラッピは、パワーステージを5番手タイムで走行し1ポイントを獲得。総合22位で困難なラリーを終えました。
 
 なお、ロバンペラのドライバー選手におけるリードは53ポイントに減りましたが、依然首位につけています。また、チームもロバンペラとラッピのふたりが獲得したポイントにより、63ポイント差でマニュファクチャラー選手権首位の座を守りました。

 我々にとっては非常に困難な週末となり、最終リザルトも良くありませんでした。様々な要因が重なってこのような結果になってしまったのですが、なぜ上手くいかなかったのかをこの週末から学び、将来に向けて改善する必要があります。今朝のエルフィンのリタイアは最終日をスタートするにあたって特に残念なことでしたし、何が起こったのか既に調査を開始しています。一方、カッレとエサペッカのふたりが完走し、マニュファクチャラー選手権にとって有効なポイントを獲得してくれたのは良かったですし、パワーステージではさらに5ポイントのボーナスを得ることができました。

 
 カッレの走りは特に素晴らしく、ドライバー選手権でもボーナスの4ポイントを獲得しました。我々はまだ選手権を大きくリードしているので、次のラリー・ニュージーランドに向けてはポジティブに考えるべきです。

 タフな週末を過ごしてきましたが、今朝は表彰台を狙える位置からスタートできるはずだったので、戦いを楽しみにしていました。しかし、残念なことにロードセクションでエンジンに問題が発生し、ステージが近づくにつれて悪化していき、簡単には直すことができなかったのでリタイアせざるを得ませんでした。

 
 もちろん非常に残念な終わりかたですが、この週末は全体的に苦戦し、特にラリー開始直後の滑りやすいコンディションで苦しんだので、それについては改善する必要があります。それでも、この週末前に進めたのはポジティブなことですし、次のニュージーランドでの新たな挑戦を楽しみにしています。

 この週末は長くタフで、予想以上に難しく、自分が望んでいたような結果にはなりませんでしたが、パワーステージでは何とかポイントを獲得することができました。今朝もトップに近い出走順で走り、依然フィーリングはトリッキーでしたし、マニュファクチャラーズポイントを獲得するためにクルマをフィニッシュまで運ぶ必要もありましたが、パワーステージはベストを尽くして走りました。

 
 ラフなセクションも含めて、ステージ全域でプッシュしなければならなかったのですが、十分なポイントを獲得することができたので、チャンピオンシップに関してはそれほど悪い状況ではありません。今は次のラリーに集中し、もっと強い戦いをしなくてはなりません。

 今日は完走してチームのためにポイントを獲得する必要があったので、全開では走りませんでしたが、パワーステージでも追加で1ポイントを獲得することができました。チームにとっては、非常に厳しい週末になりましたが、自分に関しては昨日止まってしまうまでは、スピードもパフォーマンスも決して悪くなく、うまくコントロールできていたと思います。しかし、チームとしては改善作業を進め、今回起こった問題から学び、前に進まなければなりません。

1 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) 3h34m52.0s
2 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +15.0s
3 ダニ・ソルド/カンディド・カレーラ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +1m49.7s
4 ピエール=ルイ・ルーベ/ヴィンセント・ランデ (フォード Puma Rally1 HYBRID) +3m42.2s
5 クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル (フォード Puma Rally1 HYBRID) +4m09.0s
6 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +6m21.1s
7 エミール・リンドホルム/レータ・ハマライネン (シュコダ ファビア Rally2 evo) +7m46.6s
8 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (シュコダ Fabia Rally2 evo) +8m22.7s
9 アレクサンドロス・ソウロフタス/ロス・ウィトック (フォルクスワーゲン Polo GTI Rally2) +10m53.8s
10 アイヴィン・ブリニルドセン/ロジャー・アイラーステン (シュコダ Fabia Rally2 evo) +10m56.7s
15 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +16m49.0s

22 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +24m39.0s

R エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID)

(現地時間9月11日16時00分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

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 WRC次戦は、9月29日(木)から10月2日(日)にかけて、ニュージーランドのオークランドを中心に開催される、第11戦「ラリー・ニュージーランド」です。初開催は1969年と長い歴史があり、1977年に初めてWRCとして開催。

 
 ドライバーにとても人気のあるラリーでしたが、2012年の大会を最後にWRCのカレンダーから外れていました。ステージはグラベルで、路面は全体的にスムーズ。バンク状になった流れるようなコーナーが多く、運転技術が試されるラリーとして知られています。

 

カッレ・ロバンペラカッレ・ロバンペラ4号車(エサペッカ・ラッピ、ヤンネ・フェルム)4号車(エサペッカ・ラッピ、ヤンネ・フェルム)

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第10戦 アクロポリス・ラリー・ギリシャ

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https://toyotagazooracing.com/jp/wrc/release/2022/rd10-day4/

投稿 TGR WRTにとって試練の週末になるもNext Generationの勝田が総合6位を獲得自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。