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河野太郎デジタル相は13日、記者会見を行い、新型コロナウイルスの接触確認アプリ「COCOA(ココア)」の機能を停止する方針を明らかにした。

河野デジタル相(デジタル庁YouTubeチャンネル)

会見で、河野大臣は次のように話した。

全数把握のルールが変わりますので、ココアを活用する前提が変わる。ココアの機能停止ということになる。ただ、次のパンデミックの際には同じようなことが必要になってくると思うので、ココアの何が悪かったのか、どこが失敗したのか。良いこともあったのかどうか、という総括をきちんとやって次に繋げていかないと駄目だと思う。

ココアは当初から利用者が少なすぎるなど、さまざまな問題点が指摘され、うまく機能したとは言い難い状況だった。

スタートからボタンの掛け違いがあったと認識をしている。スタートからどうだったのかをきちんと見た上で、お手盛りでない総括をしっかりとして次のパンデミックに繋いでいくということをやらないといけない。

機能停止に合わせて、今後のフィードバックを行うという。

今ココアを利用している方に、何かの形でアンケートをすることにもなると思う。もうしばらくアプリはそのままにしておいて頂き、具体的なスケジュールが決まった段階でアンインストールなどのお知らせをしたい。

機能停止の時期は未定で、「具体的なスケジュールが決まり次第お知らせしたい」とのことだった。

開発者「目指していたような効果発揮できず」

終了が決まったCOCOAアプリ(編集部撮影)

ココアの開発に関わったデザイナーの児玉哲彦氏は「COCOAは停止されることになりました。濃厚接触を含む感染者の追跡はもう止める方針ですから、その流れを受けてということのようです。正直当初目指していたような感染の抑止効果は発揮出なかったと思います。開発者としてできたこと、できなかったことがありました」とツイートし、悔しさを滲ませた。

ウィズコロナが本格化するなか、コロナの医療費についての見直しも必要ではないかとの意見もあった。産婦人科医の稲葉可奈子氏は「全数把握もCOCOAもやめて感染者を捕捉しなくなる中で、いつまでこの国はコロナ感染に関する医療費やホテル療養費全額無料を続けるんやろう、と、いろんな病気で受診し保険診療で三割負担している患者さんたちを見ていて思ふ」と指摘する。

機能停止させるのではなく、活用を続けてはどうかとの声もあった。江戸川区議の滝沢泰子氏は「費用対効果など課題もあるのかもしれないですが、停止よりも改善を望みます。コロナはただの風邪じゃなかったです。感染予防は一つ一つの取り組みの積みあげ、積み重ねではないかと思うのです」と述べた。

また、科学・医学ジャーナリストで一般社団法人未来社会共創センター統括研究員の古瀬幸広氏もココア停止について「私は反対。COCOAのプラットホームを維持しながら、機能を変更したほうがいい。COCOAをインストールしているのは意識の高い人なので、この人たち向けに、発熱相談などにバージョンアップで移行していくほうが賢い。また新規アプリつくってインストールさせるのに、どれだけコストがかかるか。」と指摘。リニューアルして再活用できないかと提起した。

だが、ネット上では「ココアは無駄だった」との声が目立つ。

経済ジャーナリストの石井孝明氏は「10億円だっけ? COCOA。最初から怪しいと思ってたけど。試行錯誤は仕方がないが、明らかにコケそうな取り組みはするべきではなかった。ちなみに私は役立たないから一ヶ月で消してしまった。なぜか罹患者が表示されず怪しいと思ったので。そのバグだった報道が出た」と言い、コロナは失敗だったと指摘した。

このほか、

何億も使って作ったアプリ 3回濃厚接触者になった私には一度も反応なし!!!

COCOAアンインストールする人が急激に増えるだろうから、今日からもう実質的に機能しないと考えた方が良さそうだなこれ。

COCOA最初から最後まで無駄だったな

などの声もあがっていた。ココアの反省材料は少なくなさそうである。