シャープは、同社の「プラズマクラスター技術」について、浮遊する「新型コロナウイルス(オミクロンBA.1株)」のウイルス感染価(感染性を持つウイルス粒子の数)を減少させる効果があることが実証されたと発表した。
世界的に著名な研究機関である米国コロンビア大学医学部の辻 守哉 教授(感染症学・免疫学)らによる検証の結果によるもの。今回の浮遊ウイルス試験では、新型コロナウイルスの変異株であるオミクロンBA.1株の高濃度濃縮液を102Lの試験ボックス内部にエアロゾル状に噴霧した上で、 プラズマクラスターイオン(イオン濃度約25,000個/cm3)を照射し、空気中での浮遊ウイルスの減少効果を検証している。
その結果、15分の照射でウイルス感染価の顕著な減少(99.3%減)が確認され、「空気中に浮遊する、変異して感染力の高いオミクロン株に対してもプラズマクラスター技術が有効に作用することが実証された」とする。
今回の検証試験は、2020年4月に新型コロナウイルスに対する有効な感染対策技術を調査していたコロンビア大学より、プラズマクラスター技術について問い合わせを受けたことが契機となり開始された。 新型コロナウイルスの発生が確認された2019年12月以降、世界各地で感染者数および死者数が急速に増加しており、有効な対策が求められてきたが、シャープは同大学からの協力要請を受け、資金および試験装置を提供。同大学にて独立した試験が行われ、 今回の効果確認に至ったと説明している。
- Source:SHARP