10月13日より開幕した日本でおこなわれる唯一のPGAツアー「ZOZO CHAMPIONSHIP2022」。
4度目の開催となる今大会、昨年行われた第3回大会で2位に5打差をつけ優勝した松山英樹選手の連覇に大きな期待がかかっている。
そんな松山選手に、テレビ朝日・安藤萌々アナウンサーがインタビュー。大会への意気込みを聞いた。
松山選手にとって、アジア人のアメリカツアー単独最多勝利がかかる今回の「ZOZO CHAMPIONSHIP」。
舞台は、千葉県にあるアコーディア・ゴルフ 習志野カントリークラブ(以下、アコーディア習志野CC)だ。
安藤アナ:「どうでしょうか? 久しぶりの日本は」
松山:「(日本で)プレーするのは本当に去年のここ(習志野)以来なので、楽しみな自分と不安な自分が両方ありますね」
安藤アナ:「あらためてここ習志野に帰ってきて、去年の圧巻のイーグル優勝、最終ホールというのは思い出しましたか?」
松山:「そうですね、時々映像が流れているのを見たりすると思い出しはしますけど、なかなか同じようなショットを打つことは難しいと思うので、今年もいい締めくくりが出来るようにやっていけたらなとは思っています」
昨年の同大会、松山選手は最終日最終ホール(Par5)、残り241ヤードの第2打でピンの根元につけるスーパーショットをみせ、そのままイーグルフィニッシュで大会を制しギャラリーを大いに沸かせた。
安藤アナ:「あの日本での、ZOZOでの優勝というのは、振り返ってどんな印象でしたか?」
松山:「やっぱり(東京)オリンピックでメダルを取れなくて悔しい思いをしていたので、しっかりと優勝するということを目指して出来たことはすごくうれしかったなと思っています」
第1回大会は準優勝、昨年は優勝と、アコーディア習志野CCとは相性が良い松山選手。
これまでの144ホール8ラウンドを分析すると、なかでも相性が良いのは6番ホール。これまで1イーグル5バーディーと好スコアで、最もバーディー数が多い。
その一方で注意が必要なのは、松山選手も自ら「17番かな…」と答えたPar4の17番ホール。これまで1バーディー3ボギーという数字となっている。
安藤アナ:「この17番っていうのは、ティーグラウンドから見ると『え、どこに狙えばいいんだろう』と思うんですけど、ここはどう攻めていきますか?」
松山:「ティーショットが左に行くと木がちょうど落としどころにあってスタイミーになるので、かといって右に逃げると右にフェアウェイ傾斜してるのでどうしてもラフに入ってしまうというところが難しいかなと」
安藤アナ:「その場合って、どこを狙って打っているんですか?」
松山:「左のフェアウェイの半分ぐらいを狙うしかない、という感じですね」
安藤アナ:「しかも、グリーンも大きいですよね?」
松山:「そうですね。乗せる位置を間違えたらスリーパットも普通にしてしまうので難しいなと思っています」
連覇を目指す戦いを見るうえでは、相性が良い6番ホール、要注意の17番ホールに注目したい。
昨シーズン、松山選手は、「ZOZO CHAMPIONSHIP」や「ソニーオープン・イン・ハワイ」 での優勝があった一方で、怪我との戦いのシーズンでもあった。
安藤アナ:「昨シーズン、振り返ってみてどんなシーズンでしたか?」
松山:「ZOZOとソニーオープンで勝つことができて、本当に良いスタートを切れたと思うんですけど、3月のスタート前からシーズン終わるまで怪我が多くて。
自分がやりたい(ゴルフ)というか、思い切ってゴルフを出来る状態ではなかったので、そこは苦しかったなと思いますけど、そこで新しい発見も沢山ありましたし、無駄ではなかったと思う。
それを結果に繋げることが凄く大事だと思うので、今シーズンはもっともっと良い形でプレーできるようにしたいなと思っています。
怪我をしてしまった原因は何となくわかってきた部分もありますし、まだ全然分からない部分もありますけど、まあ痛めたことによってプラスに働いていることもあると思うので、そこも含めて“痛みの出ない体づくり”をしたいと思っています」
安藤アナ:「(練習のラウンド中に)動画でスイングを確認している様子が見られたんですけど、スイングを新しくするなど何か取り組みはありますか?」
松山:「そうですね。スイングを徐々に変えていっているところなので、それが自分のフィーリングとマッチできれば、今シーズンも良い戦いが出来るんじゃないかなと。全体的にちょっとずつ変えているので、早めに感覚を掴めれば良い戦いは出来ると思います」
安藤アナ:「あらためて、今年で10年目、9年間ツアー選手権に出続けているのは(日本人)最長記録ですが、そこに関してはどう考えてますか?」
松山:「そこは絶対クリアしていきたいというところですね。最低限クリアしたいところ。今週も(ZOZOで)しっかり優勝すればすごく楽になると思いますし、そういうところで今年は特に気合を入れて頑張りたいなと思ってます」
連覇へ、そしてアジア人のアメリカツアー単独最多勝利の快挙へ。松山選手の戦いから目が離せない。