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「令和のホットハッチが欲しい!!」という人に激推し!! 速い!! 楽しい! 納車が早い!! !ノートオーラNISMOにあと一つ欲しい装備

 プレミアムコンパクトカーとして人気の、日産「ノートオーラ」。そのノートオーラに設定されたスポーツバージョン「ノートオーラNISMO」は、質感の高いノートオーラに、専用設計のエアロパーツや専用チューニングでスポーツ性能を高めながらも、290万8400円とお得感ある価格設定で人気グレードとなっている。文句なしの完成度、といいたいところなのだが、現状のノートオーラNISMOにひとつだけ足りないものがある。ノートオーラNISMOにあとひとつ欲しいアイテムとは!??

文:立花義人、エムスリープロダクション
写真:NISSAN

【画像ギャラリー】買わなきゃ損!! 質感高い「ノートオーラ」に専用パーツや専用チューニングが施されてお得な価格!! 日産「ノートオーラNISMO」(18枚)画像ギャラリー

オーラ販売数の約2割がNISMO

 2022年9月の登録車販売ランキングでは、トップのヤリス(15,979台)に続いて、2位(9,776台)にランクインした、日産「ノート(ノートオーラ等の派生車含む)」。2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤーの受賞をはじめ、数々の受賞歴からもその評価の高さがうかがえるが、特にノートオーラは、第2世代e-POWERによるレスポンスの良い加速と低燃費、そしてCMF-Bプラットフォームによる高い静粛性、そして細部に至るまで上質につくり込まれた内外装が非常に魅力的だ。

 そんなノートオーラに設定された、ノートオーラNISMO。フォーミュラEからインスパイアされた「俊足の電動シティレーサー」をコンセプトとし、オーラをベースにNISMOの魂とこだわりが注ぎ込まれ、レースで培った空力技術を活かして最適化されたエアロパーツや、マットクロームやマットレッド塗装の表面処理、新デザインのLEDフォグランプ、空力性能を確保しつつワイドリム化した17インチアルミホイール、などを装着。インテリアコーディネーションは、ダークトーン&レッドアクセント色調に、専用ファブリックと合皮のコンビネーションシート、NISMOロゴ刺繍、レッド/グレーのコンビネーションステッチなど、レーシーな雰囲気で仕上げられている。

 ピークパワーに関してはオーラと同じだが、NISMOらしい走りを実現するため、さらに高レスポンスな方向へと制御変更が加えられている。また車体剛性配分の最適化と専用サスペンション、タイヤにはミシュランパイロットスポーツ4が奢られ、これにより、クイックでスムーズなハンドリング特性と高い安定性を実現。これら専用部品の開発とチューニングは熟練の評価ドライバーの徹底的な走り込みによって検証が行われた結果だ。

 これだけの内容でありながら、価格は290万8400円とお得感が強く、オーラのGグレード(265万4300円)との価格差はわずか25万円ほど。ノートオーラの販売数のうち約20%がNISMOとのことだが、人気グレードとなっているのもうなずける。

欲しいのは「4WD」

 ノートオーラは、コンパクトカーにしては足周りが硬めの設定だ。100%モーター駆動の俊敏なレスポンスもあいまって、スポーティなハンドリング性能が楽しめるが、高級車のような柔らかな乗り心地は期待できない。オーラのインテリアを見てラグジュアリーな乗り心地を期待すると、実際に乗ったらギャップを感じてしまうだろう。

 ただ、オーラNISMOは、もともとスポーティな走りを期待して乗るから、これが大いに歓迎される要素となる。内燃機関モデルとは全く違う走行感覚とレーシーなデザイン、雰囲気、機敏な操舵感が絶妙にマッチしており、次世代スポーツカーに乗っていることを実感させてくれる。

 ただ、ベースのオーラには4WDがあるが、オーラNISMOには4WDの設定がない。モーター駆動はアクセル操作に対するレスポンスが良いので、あらゆる路面状況でドライバーの意図した走りを実感しやすい。リアにモーターがあれば、NISMOの俊敏なレスポンス感覚をさらに向上させ、コーナリングの安定性や高速道路での追い越し、また凍結路面といった低ミュー路でもNISMOの走りをもっと楽しめるはずであり、なぜないのかと残念でならない。ぜひオーラNISMOにも、4WDの設定を期待したい。

ぜひ「e-4ORCE」で実現を!!

 コンパクトカーのスポーツモデルといえば、代表的なのは「GRヤリス」であるが、こちらはヤリスとはボディが異なる全く別のクルマだ。そもそもWRC(世界ラリー選手権)を制覇することを目的に開発された車両で、1.6L 直3ターボ+アクティブトルクスプリット4WDというメカニズム、専用の足回りという本格的な仕様。価格も396万円で3ドアハッチバックのみであり、一般的に広く売り出すようなモデルではない。

GRヤリス。ラリー制覇を目指して開発された車両だけにしっかり作り込まれており、乗り心地も良い。

 開発コンセプトが異なるため、オーラNISMOと比較することは無理があるが、日産には、フォーミュラEへのパワートレイン供給というバックグラウンドがあるのだから、そのイメージに直接つなげやすいオーラNISMOをもっと活かし、さらに刺激的な一台をつくってもいいように思える。

 たとえば、アリアやエクストレイルに搭載する「e-4ORCE」のような車両統合制御テクノロジーを搭載すれば、クルマへより高いパフォーマンスを求める方や、4WDを必要とする地域のユーザーにも選択肢を与えることになるはずだ。もちろん、NISMOに4WDの設定をするとなるとチューニングの最適化などでさらにコストがかかるのは理解できるが、4WDのメリットを考えるとぜひ導入して欲しいと思う。

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 先進的なデザインとe-POWERの爽快な走りが魅力的なノートオーラ。国内市場ではなかなか存在感を出せない最近の日産の中で、キラリと光るヒット作だ。今後もマイナーチェンジで魅力をブラッシュアップしながら、市場を盛り上げていって欲しい。

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