もっと詳しく

白描画のどこか素朴な姫君たち。室町時代の「新蔵人物語絵巻」を見ていくと、頭をそり簡素な衣服を着た人物に目が留まる。女性は成仏できないとされたため、出家して修行し、「変成男子(へんじょうなんし)」になろうとした貴族の娘の姿だ。前の場面では、妹が「男になって走り、歩きたい」と訴え、そ…