先週、開発者向けに配信されたiOS 16 RC(公式配信前のリリース候補版)から、偽造AirPodsを検出するとユーザーに警告する新機能の手がかりが見つかっていた。これが13日から配信が始まった正式版iOS 16にも搭載されており、アップルが詳細な情報を伝える新たなサポート文書を公開していたことが明らかとなった。
この文書が公開された日付は、iOS 16配信と同じ13日である。それによると、「未検証のAirPodsを接続しないでおくか、Bluetoothの設定で接続するかを選択できます」とのこと。
つまり本物だと検証されていない「AirPods」であれ、iPhoneに接続できるようだ。ただし、「正常に動作しない可能性があります」と但し書きが付けられている。
米9to5Macは、実際に偽造品をペアリングしようとすると「これらのヘッドフォンは、本物のAirPodsとして確認が取れず、期待通りの動作をしない可能性があります」とのメッセージが表示されると報告していた。さらに「詳細」ボタンをタップすると、アップル公式サイト内のサポート記事(「AirPodsのモデルを調べる」ページ)に移動するという。
Twitterユーザーの “Tommy Boi” は、偽のAirPodsをiPhoneに接続した際に、この警告が表示される動画をシェアしている。「接続しない」ボタンとともに、「Bluetooth設定で接続」のリンクも表示され、これをタップすることで接続の設定が進められるようだ。
こうしたAirPodsの偽造品は数年前から問題となっており、米国の税関・国境取締局(CBP)が香港から輸入された2000個を押収したと発表していた。
この話には続きがあり、実はOnePlusの正規品「OnePlus Buds」だったというどんでん返しがあったのだ。
今やAirPodsシリーズはアップルにとってドル箱となっており、それに伴い競合他社も参入したことで、ワイヤレスイヤホン市場も多種多様な製品がひしめき合っている。それだけにアップルが偽造品に対策を取ったり、あるいは税関の職員らが偽造品を見分けることに日夜追われているのかもしれない。
- Source:Apple
- Source:MacRumors