10月15〜16日、岡山国際サーキットで開催されるENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook第6戦『スーパー耐久レースin岡山』を前に、ST-3クラスに参戦するFKS team Fukushimaがエントリーを取り消すことになった。チームは10月8日付けで株式会社FKSの名で、チームの公式SNS上にスーパー耐久の残り2戦の欠場を記している。
FKS team Fukushimaは、福島県初のモータースポーツチームとして2022年のスーパー耐久ST-3クラスに挑戦を開始。ニッサン・フェアレディZを走らせ、松田次生/塩津佑介/平峰一貴/三浦愛/佐藤公哉/鈴木宏和という豪華なドライバーラインアップで挑戦を続けてきた。
しかし、迎える第6戦岡山には事前に発表されたエントリーリストには名前が記されていたものの、岡山にはその姿がなく、エントリーも取り消されることになった。チームのSNSを見ると、10月8日付けでFKSの木村淳一代表の名で、残り2戦を欠場することになったと記された。
「弊社で運営をさせていただいていますチーム福島は、福島県からスーパースターを出すというビジョンに基づいてスーパー耐久レースに参戦して参りました。しかしながら、年度予算を大幅に超えてしまい、さらにスタッフ不足の影響で次戦以降の参戦断念を決定せざるを得ないことになりました」と文面には記されている。
「前戦のオートポリス大会(編注:第5戦もてぎはST-3クラスの開催がなかった)では機材関係コストとスタッフを最小限に抑えながら参戦いたしましたが、次戦からの残り2戦を戦うには非常に厳しい状況で、欠場せざるを得ない状況となりました。成績上は、クラス年間シリーズ暫定3位というところにいますが、会社として、またチーム福島として断腸の思いながら次戦からの参戦を断念致します」
なおFKS team FukushimaではフォーミュラD、D1グランプリ、全日本ダートトライアル等にも挑戦しているが、フォーミュラD全日本ダートトライアルには継続して参戦するという。
今後については「福島の方々とともにモータースポーツを体感・体験していただきたく思い、地域と連携する体制に切り替えて、エビスサーキットを軸にレースカーメンテナンス講座、構造勉強会、メカニック体験、ドライビングレッスン。そしてレースカー体験などで福島の人たちに伝えるべく活動をしていきたいと存じます。レース活動に関する今後の予定は決定次第ご報告とさせていただきます」としている。