新しいサイトを制作した際、GoogleとYahooはすぐに検索エンジンに登録されますが、Bingはなかなかクロールしてくれず、登録に1ヶ月近くかかることがあります。どうやったらBingに早くインデックスさせることができるか調べていると、IndexNow(インデックスナウ)とい仕組みがあることを知りました。
IndexNowとは
2021/10/18にMicrosoft Bing と Yandex はともに、IndexNow(インデックスナウ) という名称の、検索エンジンのインデックスのための新しい仕組みが公開されました。
通常、検索エンジンの検索結果にWEBページが表示されるようにするためには、Google Search ConsoleやBing Webmaster Toolsなどからインデックス作成を要求して、検索ロボットのクロールを待たなければなりませんが、IndexNow を利用すると、クロールを必要とせずに、コンテンツの追加・更新・削除を検索エンジンに即座に通知できます。
Googleは対応も予定も今のところなさそうです。
IndexNowで通知できる検索エンジン
この記事を投稿した現在では、検索エンジンではBingとYandexだけのようです。今後、他の検索エンジンにも広がりを見せるかもしれません。
Bingへの通知方法
通知方法はAPIキーを記載したURLにアクセスするだけです。
リクエストURL例
一つのURLをBingにインデックスに登録を通知する場合は以下のようになります。実際にブラウザからアクセスした場合、正常であっても異常であっても真っ白な画面が表示されるだけです。
https://www.bing.com/IndexNow?url=https://example.com/index.html&key=your-api-key
通知したいURLのhttps://
は無くてもいいみたいです。
複数のURLをまとめて送信する方法も存在します。以下の公式サイトのページにその方法が記載されています。
通知のリクエストを送信するための準備
IndexNowのプロトコルを使用してリクエストを送信するためには以下の2つの準備が必要です。
- APIキーの取得
- 認証ファイルの設置
APIキーの取得
Bingに通知をしたい場合、APIキーを取得する方法は以下の2つがあります。
- Bing.com内のIndexNowのページから取得する方法
- Bing Webmaseter Toolsの設定から取得する方法
認証ファイルの設置
APIキーを取得して通知を承認しても、承認ができないをBingが受付してくれません。簡単な方法としてはサイトのルートにべリファイファイルをアップロードすることです。APIキーを名前にしたテキストファイル(中身は空でOK)をアップロードします。
例
例えば取得したAPIキーがa12345146aae4bcfac00eaba54c*****
だった場合。
a12345146aae4bcfac00eaba54c*****.txt
具体的なAPIキー取得からリクエストまでの手順
Bing.com内のIndexNowのページから取得する場合
- 以下のページにアクセス。
- [Generate API Key]からべリファイファイルをダウンロード
「f7fd134664864a6e8bc13885a4*******.txt」というファイルがダウンロードされます。
キーの値を変更したいときは[Generate]ボタンで変更できます。 - ダウンロードしたファイルを管理しているサイトのルートディレクトリにアップロード。
「f7fd134664864a6e8bc13885a4*******.txt」をアップロード。 - リクエストURLを作成してブラウザからアクセスしたらIndexNowに通知完了。
例えば、https://exmaple.com/***.htmlだった場合、https://www.bing.com/indexnow?url=https://example.com/product.html&key=f7fd134664864a6e8bc13885a4*******
- あとはBingに登録されるのを待つ。
以上。
Bing Webmaseter Toolの設定から取得する場合
- Bing.com内のIndexNowのページを開く。
- [設定]メニューから[APIアクセス]を選択。
- [APIキー]を選択。
まだAPIキーが発行されていなかったら「キー生成」と表示されますが、既にAPIキーを発行していた場合は「APIキーを表示」となっています。 - [APIキーを生成]ボタンを押す。
- APIキーをコピー。
- サイト認証用のベリファイファイルを作成。
APIキー.txt48535c8d4ce74*******************.txt
- ベリファイファイルをサイトのルートディレクトにアップロード。
- リクエストURLを作成してブラウザからアクセスしたらIndexNowに通知完了。
例えば、https://exmaple.com/***.htmlだった場合、https://www.bing.com/indexnow?url=https://example.com/product.html&key=48535c8d4ce74*******************
以上。
通知を受け取ってもらえたか確認する方法
Bing Webmaseter Toolsを使用している場合はIndexNowのメニューから確認ができます。
リンクを開いて通知を送信した場合はソースの欄に「Self」と表示されます。送信が失敗している時は以下のような画面になっていると思います。
簡単に使うプラグイン等
CMSなどブログシステムやクラウドサービスによっては標準でIndexNowに更新通知を行ってくれるものもあるようです。有名なところではWordPressのIndexNowプラグインや、CDNにCloudFlareを使っている場合は、[Caching]-[構成]の画面にある[Crawler Hints]をオンにすることで、自動的に複数のインデックス通知が送信されます。
ちなみに[Crawler Hints]から送信されたときのBing Webmaseter Toolsの画面は以下のようになっています。
その他IndexNow対応サービス
以下のマイクロソフトBingブログによると、WixやAkamaiも対応の予定があるようです。Googleは対応も予定も今のところなさそうです。
まとめ
今まで時間がかかっていたBingの登録も、これで早くなる気がします。