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藤の実や雨の葬列門送り 川越市 大野宥之介 <評>火葬場に向かう一行を見送る場面らしい。あいにくの雨が藤の実から滴る。一句の成功の鍵は季語だと納得できる。 朝寒や芥(あくた)ただよふ舟溜(だま)り 北九州市 宮上博文 <評>どうという情景ではないのに朝寒で生きた。この季語が作者の気分ま…