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もっと人間関係を詠みたいと、折に触れて思う。喜びや悲しみや悩みの多くがそれに由来するものだから。でも思うように詠めない。物や出来事、風景、心情は詠めても、人間関係の機微そのものを掬(すく)って一首に込めるのは案外難しい。そんなことを考えるときに思い出す歌人のひとりが竹中優子だ。以…