フィリップ・アイランド・サーキットで2022年MotoGP第18戦オーストラリアGPが開催されている10月14・15日、レプソル・ホンダ・チームのマルク・マルケスは新しい空力パーツを装備したホンダRC213Vでフリー走行を走った。
ホンダは第14戦サンマリノGP後のミサノテストでカレックスのアルミニウム製となる新スイングアームをテストした。そして、第15戦アラゴンGP、第16戦日本GP、今大会第18戦オーストラリアGPでもマルケスが継続して使用している。
さらに今大会ではマルケスが駆るマシンのフロント、サイド、リヤに新パーツが投入された。
■リヤウイング
まず、FP1にはリヤウイングを試したが、FP2、FP3では登場していないようだ。リヤウイングはアプリリア、ドゥカティ、スズキもテストしたが、現在はドゥカティのみが実践投入している。
アプリリアやスズキも継続使用していないことから、2023年シーズンに向けた準備として用意したものだと思われる。
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■フロントウイング
ホンダはレプソル・ホンダ・チーム、LCRホンダの4台ともに今季から大型のフロントウイングを装備している。
従来のものは箱型のようになっているが、オーストラリアGPでマルケスが使用しているのは平たくなっており、フラップのような形状だ。
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■カウルサイドのエアロボディ
また、フェアリングの前方下部には空力パーツが追加で装着されている。このパーツは空気を下部または後方に流す役割があると推測される。リヤウイングは2日目に登場していないが、フロントウイングとこのフェアリングは継続して使用されている。
リヤウイングやカウルの形状は、ドゥカティも似たパーツを使用していることから、参考にされているのかもしれない。
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マルケスはさまざなパーツをテストしたことから忙しい一日となったようだが、初日は6番手、2日目のFP3ではトップタイムをマークし、予選はQ2からスタートするという。
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「レースウイーク中にいろいろとトライすることは簡単ではないが、午前中に使用した新しいパーツは、ポジティブな感触があった」とマルケスは初日を振り返った。
「午後のFP2も、引き続き、FP1の成果を確認するために時間を費やした。これは今後、前進するためにはやらなければならないことだ。残り3戦だが、ホンダは休まず前進している。土曜日も新しいパーツを使用する予定だ」
「そして土曜日と日曜日に何ができるか考えていきたいと思う。マシンのフィーリングはかなりよくなった。ポテンシャルがあることはわかっている。フィリップ・アイランドに戻ってくることができてとてもうれしい」