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いよいよ開幕するフィギュアスケートの「グランプリシリーズ2022」。

10月21日(金)から開催される第1戦アメリカ大会には、アイスダンスの村元哉中・高橋大輔ペアが出場する。

テレビ朝日は2人へリモートインタビューし、今季のプログラムや初戦への意気込みを聞いた。

◆初戦メダル候補の“カナダイ”ペア

高橋といえば、シングル時代は2010年バンクーバー冬季五輪で日本男子初のメダルとなる銅メダルを獲得。同年の世界選手権ではやはり日本男子初の金メダルを獲得し、世界チャンピオンに。

その彼が村元をパートナーにアイスダンスに転向したのは、2020-21シーズン。

村元は、シングルとしては14歳で全日本ジュニア選手権に初出場し8位に。2014-15シーズンからアイスダンスに転向。クリス・リードをパートナーに2015年から全日本選手権3連覇を達成した。

2018年には四大陸選手権で日本アイスダンス史上初となる銅メダルを獲得、同年には平昌冬季五輪にも出場し、日本アイスダンス最高位タイの15位に入っている。

高橋とのペアとなってからは、結成1年目の2020年全日本選手権で2位入賞。さらに今年1月の四大陸選手権では銀メダルを獲得するなど、高橋との“カナダイ”ペアは今回の大会でもメダル候補として注目されている。

◆カギを握る今季のプログラムは

そのアメリカ大会で上位進出のカギを握るのが、今シーズン2人が挑戦するプログラムだ。

荒川は「動きの速さがとにかく尋常じゃない」とのことだが、織田信成は「みんな今シーズンは速い。(その中で)村元・高橋ペアはすごい濃厚な個性を思いっきり表現できるような曲」と分析している。

では、本人たちはどう考えているのか?

リズムダンスについて高橋は「音取りというかテンポが速い」と圧倒的なスピード感があることを認めている。

その中での難しさも感じているようで「チャレンジングなプログラミングにはなっていると思うんですが、そこをクリアできたらきっといい評価をもらえる」と前向きな姿勢も。

そんな高橋の言葉を受けて、村元は「ひとつのショーとして見ていただけたら楽しんでもらえると思っています。早く披露したい」と、笑顔でアイスダンスの先輩としての余裕をうかがわせた。

その2人が今シーズン選んだフリーは、「オペラ座の怪人」。

実は高橋は、シングル時代の2006-07シーズンのフリーで「オペラ座の怪人」を演じている。高橋にとっては15年ぶりの“再演”となるが、かつてはひとりで演じたヒロイン・クリスティーヌと怪人ファントムとの恋物語を村元と2人で演じることになる。

「まさかアイスダンスで滑るとは思っていなかったですし、リアルパートナーがいてファントムを表現するのはまた全然違う気持ち」という高橋。「すごくうれしい」と喜びを露わにすると、村元も「光栄です。リアルパートナーになれて(笑)」と笑顔で返していた。

◆村元&高橋の意気込みは

アメリカ大会が2人にとって初戦となるが、高橋は「多分細かいミスというか、出てくると思うんですけど、大きなミスを絶対にしないということだけ俺は、ちょっと」と言うと、村元が「考えてる?」と優しいツッコミを。

そんな村元に高橋が「リフトのばーんっていう失敗とか」と答えると、「大丈夫、しない、しないしない、大丈夫」と、さらに優しくフォローし、そんなやりとりからもコンビネーションのよさを感じさせた。

あくまでも「目に見えるミスをしない」ことを目標とする高橋だったが、村元は昨シーズン初戦のNHK杯での「自分たちができることをやるということにフォーカスして好結果を残せた」ことを例にあげ、「今できることだけをフォーカスするって感じですかね、私は」とアメリカ大会への意気込みを語ってくれた。