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急性骨髄性白血病で「放置すれば余命半年」と著者が宣告されたのは昨年3月。その時、「これだけは世に出したい」と思ったのが今作だ。歌人であり作家の長塚節が世を去る直前に発表した短歌連作「 鍼(はり) の 如(ごと) く」について、解釈するこの本。7月に刊行にこぎ着け、「長塚が死に臨んで何を…