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この年の上半期芥川賞を受賞した柴田翔の小説の題名である。60年安保闘争の挫折体験を描いた青春小説で、当時、若きドイツ文学者であった柴田が、ドイツ留学前に発表した作品。観念論的なインテリジェンスと、どこか感傷的な書生っぽさが若者からの支持を受け、186万部のベストセラーとなった。「され…