JRC全日本ラリー選手権に参戦しているスバルは9月15日、公式YouTubeチャンネル『SUBARU On-Tube』において、9月9~11日に十勝地方で開催された全日本ラリー第7戦『RALLY HOKKAIDO(ラリー北海道)』のダイジェスト動画を公開した。
ラリー北海道は、同じく“北の大地”で開催された前戦ラリー・カムイに続く今季2度目のグラベル(未舗装路)イベントだ。第6戦から約2カ月ぶりの開催となった今大会は週末をとおして晴天に恵まれ、2日間ともドライコンディションでの戦いに。そんななか、スバルWRX STIを駆る新井敏弘と鎌田卓麻の両名はラリー初日から上位につける。
初日レグ1のSS2でベストタイムを記録した新井/田中直哉組(富士スバル AMS WRX STI)は、このステージで総合トップに浮上するとSS4までポジションをキープ。午後に順位をひとつ下げたものの、首位と12.6秒差の総合2番手でラリーを折り返した。
最終日のレグ2、オープニングのSS8でライバルにかわされ3番手となった新井は最終ステージ(SS10)での逆転を狙うが、惜しくも0.6秒及ばず。それでも総合3位でフィニッシュし今季3度目となる表彰台を獲得している。
「1日目はそこそこいい感じで走れましたが、午後はダスト(砂埃)と西日がひどく、そこでリスクを負わずに抑えたためタイムが落ちてしまった」と今戦を振りかえった新井。
ライバルに敗れはしたものの、スバルWRX STIのパフォーマンスに手応え感じる一戦でもあったようで、「今回新しいところ(ステージ)でベストを獲れ、まだクルマとしての戦闘力はあるのかなという気がしているのでまた次頑張ります」と続けた。
同じくWRX STIを駆る鎌田/松本優一組(WinmaX DLシムス WRX STI)は、レグ1のSS2でオーバーシュートがあり約13秒を失ったが、そこから挽回し初日を総合4番手で終えた。トラブルが出ていたエンジンの問題を解決したレグ2では、最終SSを前にサスペンションを交換するなど今後に向けて積極的なトライをみせながら順位をキープ。最終的に総合4位でラリーをフィニッシュしている。
全日本ラリーの次戦はM.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2022。10月14~16日に岐阜県高山市を中心に開催される同ラウンドは、2022年シーズン最終戦となるターマック(舗装路)ラリーだ。