「週刊東洋経済」が報じた中古車買取・販売大手のビッグモーター(東京都港区六本木・兼重宏行CEO)による損保会社に対する事故修理代金の水増し請求疑惑。損保大手の東京海上、三井住友、損保ジャパンのビッグスリーが被害に遭ったとされる。東洋経済の記事によれば、東京海上、三井住友の両社はビッグモーターとの取引を停止している。損保ジャパンは取引を再開するという。
マガジンXでは記者が来週にも損保3社に事情を面着で聞く予定だ。本件について昨日からビッグモーターにメールで問い合わせしていた。電話が通じないためだったが、先ほどメールでコメントが届いた。以下だ。ビッグモーターが自社サイトで公開している9月5日付け文言と酷似していると感じるのは記者だけだろうか。
https://www.bigmotor.co.jp/lib/news/news_list.php?id=628&page=
神領 貢 様
お問い合わせありがとうございます。先般のマスコミ報道につき、お客様をはじめ関係者の皆さまに多大なるご不安、ご心配をおかけし心よりお詫び申し上げます。本件につきましては、現在、弊社にて調査を継続しております。調査中であるため、取材依頼およびお問い合わせについては控えさせていただくこと、ご理解ください。なお、弊社にて修理を賜りましたお客様には、こちらのお問い合わせ窓口にて対応させて頂いており、引き続き調査と併せてお客様への対応は継続していく所存です。今後もビッグモーターグループならびに各店をご愛顧頂きますようよろしくお願い申し上げます。
株式会社ビッグモーター お客様専用お問い合わせ窓口
言うまでもなく、事態は自動車保険の料率にも影響しかねない問題である。事態発覚は今春だったというからすでに半年が経過している。損保の被害額によっては任意保険の料率にも影響しかねない。影響は保険加入者だけでなく自動車保険に加入しているすべての人であることを知ってもらわねばならない。損保は払い過ぎた保険金を回収してもらわなければならない。金融庁保険課にも問い合わせが必要だろう。続報を待て。
取材・文・写真/神領 貢(マガジンX編集長)
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