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「日本使を送る」玄宗は芯の太い朗々(ろうろう)たる声で読み上げた。生まれつき詩才や文才に恵まれているせいか、こうした時の自信と威厳に満ちた姿は、開元の治を行っていた頃の名君ぶりを彷彿(ほうふつ)とさせた。「日下(じっか)(日本)は殊俗(しゅぞく)に非ずして 天中(皇帝)、朝(朝廷…