9月17日、MotoGP第15戦アラゴンGPの予選がスペインのモーターランド・アラゴンで行われ、MotoGPクラスはフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が今季5度目となるポールポジションを獲得した。
マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)はQ1を3番手で終え、Q2に進むことはできなかった。また、Q2にダイレクト進出を果たした中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は、12番手で予選を終えた。
フリー走行3回目は気温18度、路面温度22度のドライコンディションとなった。このセッションではまず、マルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)がトップに立ち、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ・レーシングMotoGP)が2番手、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)が3番手に続く。
その後残り15分すぎにジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)が1分46秒992を記録してトップに立った。ミラーはこのタイムでフリー走行3回目をトップで終えた。2番手はフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、3番手はベゼッチ。
4番手はエネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)、5番手はマルティンで、トップ5をドゥカティが占めた。ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は8番手、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は9番手。マルク・マルケスは転倒を喫し、トップから0.437秒差の12番手だった。
このフリー走行3回目後、ジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)が右足首の痛みによりアラゴンGPと次戦の日本GPを欠場することがチームから発表された。ミルはオーストリアGP決勝レースの転倒により右足首を負傷。サンマリノGPを欠場し、今回のアラゴンGPで復帰していた。
フリー走行4回目はトップがミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)。2番手はベゼッチ、3番手はクアルタラロで、4番手がバニャイア、5番手がバスティアニーニだった。マルク・マルケスは14番手、中上は17番手でセッションを終えている。
■予選:M.マルケス、Q1突破ならず
予選は気温22度、路面温度40度のドライコンディションでスタート。マルク・マルケスやアレイシ・エスパルガロ、ビニャーレス、ザルコなどがQ1から予選に臨んだ。
セッション前半を終え、トップはマルク・マルケス、2番手はアレイシ・エスパルガロ。しかし終盤に入ってアレイシ・エスパルガロがトップ、ザルコが2番手に浮上する。マルク・マルケスは3番手に後退した。この順位は最後まで変わらず、アレイシ・エスパルガロとザルコがQ2進出を決めた。
マルク・マルケスは3番手。よって、決勝レースは13番グリッドに並ぶ。また、前戦サンマリノGPで3位表彰台を獲得したビニャーレスは残り時間3分、2コーナーで転倒を喫して6番手だった。
続いて行われたQ2では、セッション前半にバスティアニーニがトップタイムをマーク。2番手がバニャイア、3番手がミラーとドゥカティライダーが続いていた。終盤に入ると、バニャイアがオールタイムラップ・レコードを更新する1分46秒069を叩き出してトップに浮上。0.09秒差でミラーが2番手となる。
この結果、バニャイアが今季5度目となるポールポジションを獲得した。2番手はミラー、3番手はバスティアニーニ。第13戦オーストリアGP以降、この3人のドゥカティライダーが順位を変えて予選トップ3を獲得し続けている。
4番手はアレイシ・エスパルガロ、5番手はザルコ。クアルタラロは6番手だった。Q2からの予選となった中上は、12番手。4列目から決勝レースを迎える。