9月17日、宮城県のスポーツランドSUGOでスーパーGT第6戦『SUGO GT 300km RACE』の公式予選が行われたが、予選後18時15分づけでGT300クラスの予選正式結果が発表され、ポールポジションタイムを記録していた新田守男/高木真一組K-tunes RC F GT3の予選タイムが抹消され、SUBARU BRZ R&D SPORTがポールポジションとなった。
この日午後に行われた公式予選で、新田守男がアタックしQ1のA組を4番手で通過したK-tunes RC F GT3は、Q2に向けてアジャストを行うと、高木真一がアタックし、1分17秒373を記録。高木が14回目のポールポジション記録を達成していた。
しかし予選後、18時15分づけで暫定結果が発表され、K-tunes RC F GT3、さらにマッハ車検 エアバスター MC86マッハ号のタイムが抹消され、その後正式結果となった。K-tunesについては、スポーティングレギュレーションの第23条『サクセスウエイト制』3の違反とされている。
第23条『サクセスウエイト制』3の条文は下記のとおりだ。
* * *
サクセスウエイトを課せられた競技車両は、競技車両の定められた位置にサクセスウエイトマークを表示しなければならない。競技車両は、サクセスウエイトおよびウエイト取り付け装置を外した状態で最低重量を満たさなければならない。
ウエイト取り付け装置の重量はサクセスウエイトに含まれる。サクセスウエイトの形状は自由であるが材質は鉛(比重11.3~11.4)または鉄(比重7.8~7.9)で50kgまでの積載位置は第25条2項に定められた取り付け位置に限定される。
GT300クラス車両の累積50kgを超えるウエイトは、形状・積載位置は任意とするが、材質は鉛(比重11.3〜11.4)または鉄(比重7.8〜7.9)とする。ただし、FIA-GT3車両については、第25条2項 2)に基づき、GTAが搭載位置を指定する。
サクセスウエイトとウエイト取り付け装置の重量合計が、上記規定サクセスウエイト数値を下回ることは許されない。
* * *
チームによれば、整備のためにサクセスウエイトを一度外し、再度搭載したのだが、その際に積載量が足りなかったのだという。ただ、足りなかったのは「タイムが変わるレベルではない」ほどの不足だったという。とはいえ「規則ですから仕方ない。情けないです」とのことだった。
この結果、2番手につけていたSUBARU BRZ R&D SPORTがポールポジションという結果となった。山内英輝にとっては、5年で4回目のSUGOでのポールという結果に。2020年はSUGOは開催されておらず、4回連続のポールとなった。