世界各国の美しい港町や風景を伝える番組『港時間』。
11月11日(金)の放送では、イタリアのシチリア島・パレルモを紹介した。
地中海のほぼ真ん中にあるシチリア島。その最大の町・パレルモは、紀元前から交易の拠点として栄えてきた。
海とともに時を重ねた歴史ある街…ここで162年前に造船所として開業したのが「マリーナパレルモ」だ。
木造船修理の責任者として働くのは、ジョバンニ・ガリツィさん。古い船のメンテナンスが専門で、昔ながらの技術を駆使して傷んだ船に新しい命を吹き込んでいる。
一族で担うマリーナの経営。現在は兄で4代目のフランチェスコさんが代表を務める。
「家族の愛情が深いからこそ長年続けられるのです」(フランチェスコさん)
一方、マリーナの管理は若い世代の仕事。管理を任されているマルコさんは、「大切なのは先祖が培ってきた価値観や技術を絶やさずに伝えていくこと」と話す。
大家族が守り続ける大切なマリーナがここにはあった。
なお、次回11月18日(金)放送の『港時間』は、イタリア・シチリア島のアレネッラを特集。
シーズンオフの艇を陸に上げ、ドライポートとしてメンテナンスをする兄弟を紹介する。