9月17日、2022年シーズンのスーパーGT第6戦『SUGO GT 300km RACE』の公式予選が宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、GT300クラスはK-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)がポールポジション獲得。Q2を担当した高木は2018年第2戦富士以来4年ぶりのポール獲得となり、自身が持つGT300クラス最多ポールポジション記録を14回へと更新した。
全8戦が開催される2022年シーズンのスーパーGTも終盤戦に突入。次戦となる第7戦オートポリスはサクセスウエイト(SW)係数が半減、最終戦の第8戦もてぎはノーハンデウエイトとなることから、今大会SUGOはシーズン中、最もSWが重い一戦となる。
■Q1 A組:フェラーリが開幕以来のQ2進出をトップで飾る
14時30分、スポーツランドSUGOを分厚い雲が包み込むなか、気温26度、路面温度31度、湿度81%というコンディションのもと、14台が出走する10分間のGT300クラス公式予選Q1 A組のスタートが切られた。
各車2周〜3周のウォームアップを経て、61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(SW:89kg)の井口卓人が真っ先にアタックへ。残り4分というところで1分18秒613を記録し、これが最初のターゲットタイムとなった。その直後には65号車LEON PYRAMID AMG(SW:51kg)の蒲生尚弥がトップタイムを塗り替える。
その2台を上回ったのが9号車PACIFIC hololive NAC Ferrari(SW:24kg)のケイ・コッツォリーノ。A組唯一の1分17秒台入りとなる1分17秒737を叩き出し、トップにおどり出る。
さらに、18号車UPGARAGE NSX GT3(SW:78kg)のルーキー太田格之進が好走を見せ、セクター2、セクター4で全体ベストを更新するも、コッツォリーノには0.551秒届かず2番手に。9号車が開幕岡山大会以来となるQ2進出を、トップで決めた。
2番手に18号車、3番手に65号車、4番手に96号車、5番手に61号車、6番手に25号車HOPPY Schatz GR Supra(SW:0kg)が続き、25号車は今季初となるQ2進出を決めた。100kgのSWを積む56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rは7番手。8番手に滑り込んだ52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT(SW:51kg)までがQ2進出を果たしている。
一方、SPコーナー出口でスピンを喫した5号車マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号(SW:45kg)は、仕切り直しのアタックに臨むも9番手。最終アタック中、レインボーコーナーでコースオフを喫した31号車apr GR SPORT PRIUS GT(SW:0kg)はQ1敗退となった。
■Q1 B組:ARTAのルーキー木村がQ1最速タイムを記録
14時48分から行われたQ1 B組には13台が出走。残り4分のところで60号車Syntium LMcorsa GR Supra GT(SW:33kg)の吉本大樹が1分18秒747をマークし、これがターゲットタイムとなる。その直後に88号車weibo Primez ランボルギーニ GT3(SW:33kg)の元嶋佑弥が1分18秒223をマークしてトップにおどり出る。
セッションも残り2分を迎えたところで55号車ARTA NSX GT3(SW:3kg)の木村偉織が1分17秒611をマーク。これはA組の9号車フェラーリのタイムを上回るQ1最速タイムとなった。
続いて、2号車muta Racing GR86 GT(SW:14kg)の堤優威が、セクター1、セクター3と全体ベストを更新するも、55号車木村から0.413秒届かずの2番手となった。
55号車木村がトップのままセッションは終了。2番手に2号車、3番手に88号車、4番手の10号車TANAX GAINER GT-R、5番手に87号車Bamboo Airways ランボルギーニ GT3(SW:24kg)、6番手に60号車、7番手に7号車Studie BMW M4(SW:63kg)、そして8番手の4号車グッドスマイル 初音ミク AMG(SW:72kg)までがQ2進出を決めた。
■Q2:高木真一が4年ぶりのポール獲得。最多PP記録を更新
Q1を突破した16台がポールポジションを決する10分間の公式予選Q2は、GT500クラスのQ1セッションを挟み、15時23分に開始された。
緊張感がサーキット全体を覆うなか、残り5分というタイミングで61号車BRZ山内英輝がアタックへ。計時上の3周目に1分17秒691をマークしてトップにおどり出る。渾身の1アタックを終えた山内は翌周にピットイン。SUGO大会4戦連続PP獲得かと思われた。
しかし、その直後に96号車の高木真一が1分17秒373と、山内を0.318秒上回りトップに浮上する。その後も各車続々と自己ベストタイムを更新するも、いずれも高木のタイムには及ばず。
52歳のベテラン高木が2018年第2戦以来4年ぶりのポールポジションを獲得。自身が持つGT300クラス最多ポールポジション記録を14回へと更新した。
2番手は61号車BRZ山内。3番手に60号車が続き、ダンロップ勢がトップ3を占める結果に。4番手にヨコハマ勢最上位の87号車が続いた。5番手に88号車、6番手にブリヂストン勢最上位の65号車、7番手に25号車、8番手に52号車が続き、シリーズランキングトップの56号車は9番手でシングルグリッドを獲得している。
2022年スーパーGT第6戦『SUGO GT 300km RACE』の決勝レースは、明日9月18日14時より周回数は84周で争われる。シリーズランキング争いの上でもターニングポイントとなりそうな第6戦を制するのはどの車両となるだろうか。