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写真家の川田喜久治(89)が1965年に発表した写真集「地図」が、日本との関係が深い米ボストン美術館に収蔵された。敗戦の苦い記憶を抽象的なイメージで写し出し、今なお鮮烈だ。ページを繰ると、モノクロで撮影された広島市の原爆ドームの壁や天井のしみが繰り返し登場する。終末的で陰鬱なトーンは、…