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Image:ChrisDaCow/YouTube

人気ゲーム『Minecraft』のクリエイティブモードといえば、プレイヤーがブロック状の岩や壁などを配置して、家やお城などを自由に作れるモードだが、ときおり、このモードでひとつの街をまるごと作ろうとしたり、遊園地のように実在する施設をまるまる再現する例が話題になることがある。

しかし、18歳の少年クリストファー・スレイトン氏は、それらとは全くスケール感の異なるものを作ろうと考えた。彼が6週間をかけて作り上げたのは、惑星や恒星、ブラックホール、そして銀河にいたる宇宙空間だった。スレイトン氏はこの成果をさらに2週間かけて動画にまとめ、掲示板サイトRedditのMinecraftコミュニティ、そしてYouTubeに公開した。またデータは、クリエイターを支援するサイトPatreonで共有されている

宇宙を作りはじめたスレイトン氏が最初にぶつかった問題は、光源のないMinecraftの世界で、惑星をどのように見せるかということだった。土星などを再現するために、明るいブロックと暗い色のブロックをどうやって配置していけば良いのか、手探りでの作業に何日も費やしたという。また「土星の環をすべて作り上げてから、今度はそれを傾けるだけの作業にまる1日を費やした」と、スレイトン氏はYouTube動画のなかで語った。

Image:ChrisDaCow/YouTube

しかし、そうした天体をひとつひとつ作り上げていったスレイトン氏は、太陽のフレアを再現した後、重力レンズでドーナッツのようにもみえるブラックホールも構築。わし星雲の「創造の柱」と呼ばれる見事な風景も作った。最後には、宇宙全体の構造にいたるまでを再現し、それらを旅するような体験を可能にした。

Image:ChrisDaCow/YouTube

この宇宙の様子を公開したところ、スレイトン氏のYouTubeチャンネル「ChrisDaCow」は登録者が27.7万人に達した。同氏はライフガードの仕事でお金を貯めつつ出費を抑え、将来的には、Minecraftを通じてYouTubeなどに話題を提供しつつ、メタバースなどのプロジェクトにも挑戦するなど、オンラインでのビジネスを成長させていきたいと語っている

スレイトン氏は「Minecraftやゲームのコミュニティで他の誰かがやったようなことではなく、本当に面白いことをしたり話をしたいと思っています」「もう少し基準レベルを高めていきたい」と述べた。