チベットには厳密な意味の曼荼羅(まんだら)ではないが、曼荼羅に似た図像がある。たとえば宇宙図である。古代インドでは宇宙の創造や構造をめぐる考察が盛んだった。仏教では初期型仏教(小乗仏教)に属す説一切有部(せついっさいうぶ)と呼ばれた学派の教理概論書として、4?5世紀ころに執筆された…
チベットには厳密な意味の曼荼羅(まんだら)ではないが、曼荼羅に似た図像がある。たとえば宇宙図である。古代インドでは宇宙の創造や構造をめぐる考察が盛んだった。仏教では初期型仏教(小乗仏教)に属す説一切有部(せついっさいうぶ)と呼ばれた学派の教理概論書として、4?5世紀ころに執筆された…