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飽和状態の右玉 何気なく端歩を突いた中盤戦が実は「技あり」の局面。広瀬が巧妙にコントロールして手詰まりに誘導したのだ。稲葉は困ったと苦笑しきり。そんな状況であったことを、局後初めて知った。何と高度で渋い芸当か。武術も達人の域に達すると拳を交わさず、間合いで優劣を決するというのは男…