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 三菱ふそうは、インドネシアのFUSO正規代理店であるPT Krama Yudha Tiga Berlian Motors(KTB社)がインドネシア運輸省主催の「Battery-Based Electric Motor Vehicle Exhibition(バッテリー式電気自動車展示会)」に電気小型トラック「eキャンター」を出展したと発表した。

 バリ島で行なわれたG20サミット(主要20カ国・地域首脳会議首脳会合)の一環として企画された本展示会は、11月12日~16日まで開催された。

文/フルロード編集部、写真/フルロード編集部・三菱ふそう


電動トラックに関心を寄せるインドネシア

 インドネシア政府は現在、国家成長戦略の主要分野の一つとしてグリーン・イニシアティブに注力しており、2022年のG20サミット議長国としての方針のなかで「持続可能なエネルギーへの移行」を3本柱の一つとして掲げる。

 今回のG20サミットの開催に合わせて設置された展示は、この持続可能な未来のモビリティ・ソリューションへの責任を果たすことを目的とする。

インドネシアの街なかを走るキャンター。インドネシアでのFUSOブランド比率は50年以上トップシェアで2021年にはシェア46.7%を記録している

 インドネシアの産業界も電気自動車への関心を高めており、KTB社は、今年9月から10月にかけて、約3000台の車両を運用する現地大手物流輸送会社であるPT. Trimitra Trans Persada(B-Log社)のもとでeキャンターの実証実験を実施。

 国際空港が位置するジャカルタの都市部での配送業務にeキャンターを試験的に導入し実用性を検証している。

 この実用供試試験は、7月にバリ島のデンパサールで行なった試乗会に続くもので、今後数年以内にインドネシア市場に電気小型トラックを導入するための準備の一環だという。

 KTB社と三菱ふそうはこれらの試験を通じて、市場特有のニーズを反映した製品開発を行ない、インドネシアにおける持続可能なモビリティの推進を目指すとしている。

電気小型トラックeキャンターとは?

コンバージョンEVとしていち早く量産化を開始した三菱ふそうのeキャンター。左はプロトタイプでその隣が2017年量産化モデル

 eキャンターは三菱ふそうが2017年に世界に先駆け発表した量産型電気小型トラック。

 電気トラックは排出ガスがなく、ディーゼル車と比較して騒音や振動も少ないため、都市内輸送のほか深夜早朝での輸送に適している。

 2017年の発売以来、これまでに日本をはじめ、米国、欧州、オーストラリア、ニュージーランドで約450台が導入され、累計走行距離はグローバルで600万km以上に到達している。

 また今年9月には、eキャンター次世代モデルが発表され、同モデルでは航続距離が従来の100kmから最大200kmまで拡大。より実用性が高まった次世代モデルは、2023年の春頃の発売を見込んでいる。

投稿 G20バリ・サミットに三菱ふそうの小型EVトラックも出席!? 関連の展示会でeキャンターをお披露目自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。