トラブルが起こったのは、彼女が休養直前まで関わっていた、来年末公開予定の名古屋テレビ(メ~テレ)の60周年記念映画『女子大小路の名探偵』だ。
原作・脚本はドラマ『アンフェア』(フジ系)の原作者・秦建日子氏。監督は本仮屋主演のドラマ『片恋グルメ日記』(TOKYO MX)の平林克理氏である。
舞台は名古屋の繁華街・栄の“女子大小路”。この街で起きた殺人事件を、ナンバーワン・ホステスの姉と、フリーターの弟が解決に導くミステリーだ。本仮屋は姉の役だった。
彼女が主演に選ばれたのが今年の夏前。初の単独主演作品だったが――。
「受け取った脚本が彼女には不満だったようなのです」
と、語るのはメ~テレ社員だ。
「主人公の行動の理由についての描写が少なく、気持ちの入れ方が分からないし、ストーリーの辻褄が合っていない、などと監督に意見をぶつけた。監督も理解を示し、彼女と話し合いながら、脚本を手直ししていったのです」(同前)
そして、監督は8月末に脚本を書き直したのだが、新たな問題が発生した。
「修正稿をメ~テレのプロデューサーが1週間以上も秦さんに見せてなかった。秦さんが見たのはクランクイン約1カ月前。修正案を練っていることも伝えておらず、秦さんが『なぜ今さら書き直す必要があるんだ!』と激怒した」(映画関係者)
修正稿は無かったことになり、当初と同じ方向性の脚本が本仮屋の手元に届いたのが、9月22日のこと。
「本仮屋さんもこれまでの打ち合わせは何だったのかと怒り、マネージャーを通して制作側に、〈主人公の魅力が伝わらない〉、〈役作りができない〉とメールを送った」(前出・社員)
そして2日後、本仮屋やスタッフで、Zoomによる打ち合わせが行われた。
「そこで本仮屋さんは、『主演なのに意見を聞いてもらえない』『私である意味がありますか?(その脚本では)私はできません』と涙ながらに訴えたのです」(同前)
そしてプロデューサーに降板の意向を9月29日に伝え、10月2日からラジオのレギュラー番組も休むことになった。
「現在は代役を探している段階で、撮影は早くて年明けの予定です」(同前)
降板劇の裏で起こっていた脚本トラブル。平林監督に電話で話を聞いた。
――降板の原因は脚本?
「私も雇われなので、事情が分かっていなくて気づいたら降板になっていた」
――本仮屋さんが休養することになったのは。
「残念なことだと思います」
一方、プロデューサーが秦氏に1週間以上も脚本を渡さないなど、騒動を大きくしたメ~テレにも詳細な質問書を送ったところ、次のような回答。
「製作過程について申し上げることはございません」
本仮屋の事務所からは、締め切りまでに回答は無かった。
このほか、映画の脚本に難点が生じてしまった理由、本仮屋と共に降板することになった若手俳優の名前など、10月19日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」及び10月20日(木)発売の「週刊文春」で詳報している。
「週刊文春」編集部/週刊文春 2022年10月27日号
引用元: ・【文春】「私である意味がありますか?」本仮屋ユイカが涙の抗議 体調不良の裏に主演映画での脚本トラブル [ひかり★]
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