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アップルは、独自開発の「M2チップ」を搭載した、タブレット端末「iPad Pro」を発表。2022年10月26日より発売する。予約受付は本日10月19日より開始する。

Image:Apple

12.9インチ/11インチの2サイズをラインナップ。それぞれ価格は、12.9インチモデルが172,800円(Wi-Fi、128GB/税込)から、11インチモデルが124,800円(Wi-Fi、128GB/税込)からとなる。RAM容量は2サイズ共通して2TB/1TB/512GB/256GB/128GBをラインナップ。カラーバリエーションも同じく共通してシルバー/スペースグレイの2色展開となる。

第2世代の独自開発SoC「M2チップ」を搭載。第1世代の「M1チップ」と比較して最大15%の処理高速化を実現した8コアCPU、および最大35%のグラフィックス性能向上を実現した10コアGPUを備える。16コアNeural Engineも1秒間の演算回数が40%増加し、機械学習タスクをよりパワフルに処理できるとする。

また、ユニファイドメモリ帯域も50%増加し、最大16GBの高速ユニファイドメモリに対応。マルチタスキングや大容量アセットでの作業がさらに滑らかに実行可能とする。これらの性能は、「膨大な写真ライブラリを編集する写真家や複雑な3Dオブジェクトを扱うデザイナーから、高度な画像処理や分析を行なう医療従事者、グラフィックスを駆使したゲームを楽しむゲーマーまで、最も負荷の高いワークフローでも威力を発揮」するとのこと。

ディスプレイは、12.9インチモデルが2,732×2,048解像度の「Liquid Retina XDR」を搭載。2,596分割直下型ローカルディミングゾーンを備えたバックライトも備え、SDR輝度は最大600nit、XDR輝度は最大1,000nit、HDRコンテンツではさらにピーク輝度1,600nitを実現する。ほか、P3色域をカバーし、ProMotionテクノロジー/TrueToneディスプレイなどに対応する。11インチモデルは、2,388×1,688解像度の「Liquid Retina」を搭載。最大600nitのSDR輝度を確保する。

背面には1,200万画素の広角カメラと1,000万画素の超広角カメラを搭載。最大2倍の光学ズームに対対応するほか、M2チップの処理性能と組み合わせることで、ProResビデオの撮影が可能となった。ProRes映像のトランスコードが最大3倍高速となり、同社ではこれを「コンテンツクリエイターが現場で1台のデバイスを使って映画品質のビデオを撮影、編集、公開できることを意味する」とアピールしている。

システムにはiPadOS 16を搭載し、複数のアプリとウインドウを自動的に整理し素早く切り替えられる「ステージマネージャ」、iPad Pro用に最適化されたデスクトップクラスのアプリケーションなどが利用可能。12.9インチモデルでは、写真家やビデオグラファーのようなプロの用途にも耐える、正確な色味と一貫した画質を表示するための「リファレンスモード」も搭載する。

また、Apple Pencil(第2世代)と組み合わせることで高精度なスケッチやイラストの描画を実現。Apple Pencilはディスプレイから最大12mm上まで浮かせた状態でも検知されるため、ユーザーはマークをつける前にプレビューを見ることができる。描画用途以外にも、スクリブルでApple Pencilを画面に近づければ、テキストフィールドが自動的に大きくなったり、手書き文字がより早くテキストに変換されるなど、まったく新しい体験ができるとしている。

通信面ではWi-Fi 6E規格をサポートし、最大ダウンロード速度は前世代よりも2倍高速の2.4Gbpsを実現。Wi-Fi+Cellularモデルは5G(sub-6GHzおよびミリ波)もサポートする。

充電/通信端子としてThunderbolt/USB 4ポートを搭載。年内には最大6Kの外部ディスプレイのフルサポートを予定し、ステージマネージャではiPad上に最大4つ、外部ディスプレイ上に最大4つ、計8つのアプリを表示しながら作業できるようになるとしている。

バッテリー持続時間は、全モデル共通で最大10時間(Wi-Fiでのインターネット接続、ビデオ再生時間)。質量は、12.9インチモデルで684g(Wi-Fi+Cellular)/682g(Wi-Fi)、11インチモデルで468g(Wi-Fi+Cellular)/466g(Wi-Fi)。