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 9月18日、2022年MotoGP第15戦アラゴンGP MotoGPクラスの決勝がスペインのモーターランド・アラゴンで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)はリタイアに終わった。

 予選でホンダ勢最上位の12番グリッドを獲得し、決勝に向けて意気込んでいた中上は、午前のウォームアップ走行で決勝に向けて最後の調整を行った。中上はフロント、リヤともに新品のミディアムタイヤを使用し、4周目に1分47秒689をマークして、トップに立った。セッションの最後まで中上のタイムを上回るライダーは現ず、そのままトップで終えた。

 迎えた決勝は気温25度、路面温度42度のドライコンディションで始まり、オープニングラップで中上は12番手をキープしてスタートした。直後の3コーナーでは抜群のスタートを切ったマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)とファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が接触し、クアルタラロが転倒した。

 さらにその後の7コーナーでは、接触で不具合が生じていたマルケスのマシンが、アウト側にいた中上の進路を塞ぐ形になってしまい、中上はマルケスのマシンに接触して転倒を喫してしまう。コース上に残された中上の間を、後方から来たライダーが走り抜けていく危険な状況だったが、その後自力でコースサイドに避難した。その際に右手薬指と小指を負傷し、診察と治療を受けるためバルセロナ市内の病院に向かった。

 オープニングラップの不運によりわずか1周でレースを終え、決勝レースに自信を見せていただけに、中上にとって悔しさが残る結果となってしまった。連戦となる第16戦日本GPは、9月23〜25日にモビリティリゾートもてぎで3年ぶりに開催される。

■LCRホンダ・イデミツ
中上貴晶(決勝:リタイア)

「残念ながら、今日はアンラッキーでした。スタートはよかったのですが、1周目にアクシデントに見舞われました。マルクと接触してクラッシュしてしまいました。本当にがっかりしています」

「これからバルセロナで、右手の薬指と小指の傷のチェックをします。ファンの皆さんからの応援には本当に感謝しています。ホームGPの日本GPに出られるように回復できるようにベストを尽くします」

中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第15戦アラゴンGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第15戦アラゴンGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第15戦アラゴンGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第15戦アラゴンGP