新型ポルシェ911 カレラT登場。『ツーリング』を意味する『T』を冠したライトウェイトモデル

　ポルシェジャパンは10月19日、全国のポルシェ正規販売店にて『新型911カレラT』の予約受注を開始すると発表した。『ツーリング』を意味する『T』が車名に入った新型911カレラTは、911カレラと911カレラSの中間に位置するモデルだ。911カレラから引き継がれた最高出力283kW（385PS）、最大トルク450Nmを発生するツインターボエンジンを搭載し、0-100km/h加速は4.5秒、最高速度は291km/hに達する。

　なお、911カレラTにはリミテッド・スリップ・リアディファレンシャルを備えたポルシェ・トルク・ベクトリング（PTV）が追加。さらに、スポーツクロノパッケージと10mmダウンのPASMスポーツサスペンションも標準装備となっている。またオプションでは、通常はカレラS以上のモデルにしか装備されないリアアクスルステアリングも装着可能だ。

　そして、911カレラTの専用装備として、フロントは20インチ、リアは21インチのチタニウムグレーカレラSホイールに、それぞれ245/35（フロント）と305/30（リア）サイズのタイヤが装着。さらに、GTスポーツステアリングホイール、スポーツエグゾーストシステム、スポーツシートプラス（4-way、電動）も標準装備されている。

　トランスミッションは7速マニュアルトランスミッションと8速PDKが設定されており、マニュアルトランスミッション仕様車の車両重量は1,470kgと、エントリーレベルのエンジンを搭載する市販モデルの911としては最軽量で、かつ8速PDKを標準で搭載する911カレラよりも35kg軽い。また、リアシートと遮音材の削減に加え、軽量ガラスや軽量バッテリーを採用するなど、至る所で軽量化が図られており、「ぜい肉をそぎ落とした特にスポーティなセットアップ」というコンセプトどおりの1台となった。

　エクステリアではドアミラーの上下のトリム、新しいドアロゴとリアロゴ、リアリッドグリルのトリムストリップなどに、アクセントとしてアゲートグレーを採用。フロントガラスも、最上部がグレーに着色されているほか、スポーツエグゾーストシステムのテールパイプもハイグロスブラックで塗装され、いちだんとダイナミックな外観となった。

　ボディカラーリングは4色のソリッドカラー（ブラック、ホワイト、ガーズレッド、レーシングイエロー）と、4色のメタリックカラー（ディープブラック、ゲンチアンブルー、アイスグレー、GTシルバー）が設定。さらに、スペシャルカラーとして、チョーク、ルビースターネオ、カーマインレッド、シャークブルー、パイソングリーンの5色が用意されている。なお、新型911カレラTについても110種類を超える色調の塗装がそろった『ペイント・トゥ・サンプル』プログラムが選択可能だ。

　希望小売価格は16,400,000円（消費税込）。10月19日より全国のポルシェ正規販売店にて予約受注が行われる。