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 株式会社KINTOは、免許を保有しクルマを所有したことがあるシニア世代(70代)の男女222名、バブル世代(50代)、ミレニアル世代(30代)の男女それぞれ221名を対象に、三世代のクルマに関するさまざまな価値観を調査。世代によってクルマへの思いや思い浮かべるクルマと文化がが大きく異なることが浮き彫りになった。

文/ベストカーWeb編集部、KINTO、画像/AdobeStock@mapo(アイキャッチ写真)、KINTO、NISSAN

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■クルマが変わってゆくように人の意識も変わってゆくもので

 クルマは文化的な嗜好品であると同時に経済産業的、社会環境的にも重要なツールであるため、世代間で認識が大きく異なる。本企画担当が学生の頃は、S13シルビアに乗っている先輩はモテていたし、せっせとアルバイトして「いつかCR-Xを買いたい」と言っていた同級生が尊敬を集めていた。

 そういう意識が前後の世代に共有できるとは思わないし、願ってもいないが、とはいえ上の世代や下の世代が「どう思っているか」は知りたいもの。クルマのサブスクを推し進める(クルマ自体だけでなく「買い方」も大きく変わってきましたね…)KINTOが調査したという点も面白い。

 以下、そんな「クルマに関する世代間の意識の違い調査」結果をお届けします。

【三世代の「クルマ」に関する価値観調査の概要】
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査
調査期間:2022年8月25日〜同年8月26日
有効回答:10~20代の頃に免許を取得し、クルマを所有したことがある、シニア世代(70代)の男女222名、バブル世代(本調査では50代を対象)の男女221名、ミレニアル世代(本調査では30代を対象)の男女221名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません

■あなたが最初にクルマを持とうと思った理由は?

「最初にクルマを持とうと思った理由は?」

シニア世代……1位/クルマを持つことに対して憧れがあったから、2位/免許を取得したから、3位/ドライブが好きだから

バブル世代……1位/クルマを持つことに対して憧れがあったから、2位/通勤・通学で必要になったから、3位/免許を取得したから

ミレニアル世代……1位/通勤・通学で必要になったから、2位/免許を取得したから、3位/クルマを持つことに対して憧れがあったから

 アンケート対象が「クルマを所有したことがある」という人のため、高齢世代と若い世代で「嗜好」と「必需」の割合が大きく変わっていることがよくわかる。もちろんこれは地域差や所得差も大きいだろうが、「通学で必要」ということでクルマを持てる層はちょっと羨ましい。

■初めてのクルマ選びで重視したポイントは?

「初めてのクルマ選びで重視したポイントは?」

シニア世代……1位/価格、2位/メーカー・ブランド、3位/車種

バブル世代……1位/価格、2位/デザイン(外装・カラー)、3位/車種

ミレニアル世代……1位/価格、2位/デザイン(外装・カラー)、3位/車種

 回答自体はすごくオーソドックスに見えるが、若い世代に「メーカー・ブランド」を重視する人が少ないというのはちょっと意外でもあった。ここらへんは「国産車の技術力がものすごく向上して、どのメーカー、どのブランドのクルマでも、故障が少なく快適性能などの満足度において差が少なくなった」という結果かもしれない。

■20代の頃のあなたにとって「憧れのクルマ」は?

「20代の頃のあなたにとって「憧れのクルマ」は?」

シニア世代……1位/スカイライン(日産)、2位/ブルーバード(日産)、3位/クラウン(トヨタ)

バブル世代……1位/スカイライン(日産)、2位/ソアラ(トヨタ)、3位/セリカ(トヨタ)

ミレニアル世代……1位/メルセデスベンツ、2位/スカイライン(日産)、ランドクルーザー(トヨタ)、レクサス、アウディ、フォルクスワーゲン

 本調査のハイライト。日産というブランドのポジションの変化がよくわかるが、それでもミレニアル世代(30代)で2位に入っているのはたいしたもの。あとブランド名を挙げるだけで具体的な車種が出てこないのも、世代間の意識差が表れている。20代を調査するとアルファードやハリアーが上位を占めるのだろうなという予感もある。

■あなたは、今後クルマを購入・所有する際の方法として「クルマのサブスク」を検討したいと思いますか

「あなたは、今後クルマを購入・所有する際の方法として「クルマのサブスク」を検討したいと思いますか」

シニア世代……「非常にそう思う」2.7%、「ややそう思う」17.2%、「あまりそうは思わない」39.4%、「全くそう思わない」38.0%

バブル世代……「非常にそう思う」5.5%、「ややそう思う」22.5%、「あまりそうは思わない」39.2%、「全くそう思わない」35.6%

ミレニアル世代……「非常にそう思う」11.3%、「ややそう思う」30.8%、「あまりそうは思わない」27.6%、「全くそう思わない」30.3%

「あなたは、今後クルマを購入・所有する際の方法として「クルマのサブスク」を検討したいと思いますか」という質問に、「非常にそう思う」、「ややそう思う」と回答した人に、「その理由」を聞いた結果

 最後は、本調査を実施したKINTOらしい質問。「サブスク」という、商品との関わり方への意識がよく出ている結果となった。若い世代にとってクルマのサブスクは(スマホなどの購入方法と近く)違和感が少ないだけでなく、保険料の割引など利点も多い。わざわざ何度もディーラーへ通って価格交渉や手続き、説明などを受ける形式についても、違和感のある若者は多いだろう(「それが楽しいのに」と思う世代の気持ちもわかるが)。

 現金一括やローン、残価設定型ローンや長期リースなど、クルマとの関わり方は大きく変化している。「サブスクリプションサービス」もその一形態として、クルマの持ち方の選択肢を増やす役割を果たしているともいえる(実際に「サブスクがなかったらクルマを持てなかった」という人は多い)。

 KINTOを含むクルマのサブスク、(その長所も短所もひっくるめて)もっと認知度が広まるとよいなと、自動車専門メディアとしては強く感じる。

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