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チベット人は卜占(ぼくせん)が大好きだ。かつては国家の命運を左右する大事でも卜占にゆだねたことすらあった。そして卜占図という、曼荼羅(まんだら)に似た構図をもつ特異な図像を創造したのである。ちなみにこの図は卜占のみならず、護符としての効能も期待されてきた。図の中央は九宮六色の卜占…