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(前号まで)斎藤実内閣は総辞職、岡田啓介内閣が発足した。是清は留任を固辞、大蔵次官・藤井真信に引き継ぐが、藤井は激務の中で入院、逝去する。再び是清が蔵相を務めることになる。 昭和9(1934)11月26日、是清の大蔵大臣親任式前日の夜6時半ごろのことである。 「わしも何度引き出されることやら…