呉勝浩さん(作家) 「無敵の人」どう向き合う 直木賞候補作のサスペンス『爆弾』 (毎日新聞)

「無敵の人」なる俗語がある。愛する人も守るべきものもなく、自分の未来や命にすら無関心。ゆえに死刑も怖くない。第167回直木賞にノミネートされた呉勝浩さんの『爆弾』(講談社)は、そんな人物とどう向き合うか、読者に突きつける異色作だ。 『爆弾』でのその人物は「スズキタゴサク」という。坊主……

伊藤かずえ/1 墨の香りにひかれて (毎日新聞)

書道を始めたのは、50代に突入した2016年暮れです。きっかけは、テレビ番組「芸能界特技王決定戦 TEPPEN」(フジテレビ)の書道対決への出場でした。準備のために、現在大学3年生の長女が小中学校時代に通っていた近所の書道教室の門をたたきました。 確か、最初は漢字1文字の楷書を練習しました。書道……

1冊で1曲きわめる、クラシック紹介本 音楽之友社が新シリーズ (毎日新聞)

クラシック音楽の名曲の魅力を多方面から紹介するシリーズ「ON(オン) BOOKS advance」が音楽之友社から創刊された。1冊で1曲ずつ掘り下げ、第1弾では3点を刊行。音楽ファンの「名曲をきわめる」とのニーズに応える。 第1弾として登場したのは、相場ひろさん著『ベートーヴェン 交響曲第9番』▽満津岡……