2022年8月30日に発表されたAMDのRyzen 7000シリーズですが、発売日は日本時間で9月27日(火)に予定されています。ここではAMDのRyzen 7000シリーズCPUの仕様情報や予約販売情報を紹介します。
予約・在庫情報(仕様情報はスクロールしてください)
主にネットでの予約、販売情報を取り上げます。
実店舗などで実施される抽選や先着販売などは各店Twitterをフォローした方が素早く情報を集められます。
2022年9月20日時点では各店で発売に向けた情報は出ていません。
AMDではCES2022にて2022年下半期にZen4アーキテクチャーを採用した第6世代 RyzenであるRyzen…
Ryzen 7000シリーズの価格情報。
Ryzen 7000シリーズの北米での販売価格はRyzen 9 7950XとRyzen 7 7700Xは値下げ、その他のモデルは価格据え置きでの販売と発表がされています。
Zen4 モデル | 価格(米ドル) |
参考:Zen3 モデル |
参考:Zen3 価格 |
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Ryzen 9 7950X | $699(-$100) | Ryzen 9 5950X | $799 |
Ryzen 9 7900X | $549 | Ryzen 9 5900X | $549 |
Ryzen 7 7700X | $399(-$50) | Ryzen 7 5800X | $449 |
Ryzen 5 7600X | $299 | Ryzen 5 5600X | $299 |
日本での販売価格はまだ公式には明らかにされていませんが、日本では円安状態が続いているため、Ryzen 7000シリーズについてはRyzen 5000シリーズより値上げとなる可能性が大いにあります。以下は価格発表前の予測値で、公式価格が発表され次第、更新します。
と言うのもRyzen 5000シリーズが発売された2020年11月時点では為替相場は1ドル 104円台となっていました。これに対してRyzen 5000シリーズの販売価格は北米での販売価格に対して1ドル120円相当となっており、実際の為替レートに対して為替リスクを盛り込んで約15%のマージンが付けられた販売価格となっていました。
そのため、2022年9月7日には為替相場1ドル142円にまで円安が進んでおり、これらにマージンを加えると1ドル163円となり、Ryzen 9 7950Xに関しては$699に値下げはされたものの、日本円では113,937円とRyzen 9 5950Xの96,800より約18%高くなります。
また、値下げが行われていないRyzen 9 7900Xについては89,487円となり前モデルより30%以上の値上げとなってしまいます。
Zen4 モデル |
1ドル159円相当での販売価格(税抜き) |
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Ryzen 9 5950X | 113,937 |
Ryzen 9 5900X | 89,487 |
Ryzen 7 5800X | 65,037 |
Ryzen 5 5600X | 48,737 |
なお、ここでの価格には消費税は含まれないため、消費税を含めるとRyzen 9 7950Xは12.5万円と言う価格での販売となるかもしれません。
Ryzen 7000シリーズのラインアップ
Ryzen 7000シリーズでは2022年9月27日時点では合計4モデルの登場となっており、2023年のCES2023から3D V-Cacheを搭載するモデルやより低価格なエントリーモデルなどの登場も予定されています。
最上位モデル:Ryzen 9 7950X
Ryzen 9 7950XはRyzen 7000シリーズの最上位モデルとして発売がされるCPUで、現行のRyzen 9 5950Xと同じく16コア32スレッドに据え置かれますが、動作クロックについてはベースクロックが4.5 GHzとなり、ブースト時は5.7 GHzに設定されるとの事です。
キャッシュ関係ではL2キャッシュが1コア辺り1MBであり、L3キャッシュが各CCD毎に32MBである事からL2キャッシュ16MB+L3キャッシュ32MB+32MBで合計80MBのキャッシュ容量を備えます。
性能面ではIntelの最上位CPUとなるCore i9-13900Kと同等の性能になると見られています。
TDPについては170Wに設定され、ブースト時などの最大消費電力は230Wになると見られています。
ハイエンドモデル上位:Ryzen 9 7900X
Ryzen 9 7900Xはハイエンドモデルとして12コア24スレッド構成となるCPUで、動作クロックはベースが4.7 GHz、ブースト時は最大5.6 GHzで動作する設定になるようです。
キャッシュ容量はL2キャッシュが合計12MB、L3キャッシュが合計64MBでCPU全体では76MB搭載し、TDPについてはRyzen 9 7950Xと同じく170Wで最大消費電力については不明ですが230Wを下回るものと見られています。
ハイエンドモデル下位:Ryzen 7 7700X
Ryzen 7 7700Xでは8コア16スレッドを搭載し、主にハイエンドなゲーミングPCなどを構築するユーザー向けの製品となっています。動作クロックはベースが4.5 GHz、ブースト時が最大5.4 GHzとRyzen 9 7950Xに比べると控えめになっていますが、その分TDPは105W、最大消費電力は142Wと扱いやすい設定になっています。
Ryzen 7 7700XではL2キャッシュは8MB、L3キャッシュはCCDを1基のみ搭載のため32MBで合計40MBのキャッシュ容量を持つCPUになっています。
なお、現行のRyzen 5000シリーズではRyzen 7は5800Xとなっていましたが、今回はRyzen 7 7700Xと1ティア下げられていますがこれは将来的に登場する3D V-Cache搭載版をRyzen 7 7800X3Dとして置くことを考慮しているようです。
アッパーミドルレンジ:Ryzen 5 7600X
Ryzen 7000シリーズの中で最も安価かつコストパフォーマンスに優れるモデルとして投入されるのがRyzen 5 7600Xで、構成は6コア12スレッドと現行のRyzen 5 5600Xと同じになっています。
動作クロックはベースが4.7 GHz、ブーストが5.3 GHzとなっておりTDPは105W、最大消費電力は142WとRyzen 7 7700Xと同じになっています。
このCPUではL2キャッシュが6MB、L3キャッシュが32MBで合計38MBのキャッシュ容量を持っています。
Ryzen 7000シリーズではダイサイズが縮小されていますが消費電力に関しては大きく下がっていませんので、Ryzen 9 7950Xなど上位モデルほど冷却面ではかなり厳しくなるのと見られています。そのため、もし上位モデルを狙っている方は280mm以上の簡易水冷クーラー、できれば360mm簡易水冷クーラーなどを購入しておくことをお勧めします。
なお、CPUは今回ソケットAM5へ変更はされていますがソケットAM4と互換性はあるようです。
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