10月15日から翌16日にかけて、岐阜県高山市を中心にJRC全日本ラリー選手権第8戦『第49回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2022』が行われ、スバル陣営は鎌田卓麻/松本優一組(WinmaX DLシムス WRX STI)が総合5位、新井敏弘/田中直哉組(富士スバル AMS WRX STI)は総合6位でフィニッシュした。シーズン最終戦となった同イベントのハイライト動画がスバルの公式YouTubeチャンネル『SUBARU On-Tube』で公開されている。
全8戦で争われた2022年の全日本ラリーにおいて、スバル勢は総合的に苦戦を強いられてきた。そのなかで新井組は第3戦久万高原と第6戦カムイ、さらに第7戦北海道の計3戦で表彰台を獲得するも、優勝にはあと一歩届かず。ターマック(舗装路)イベントであるこの最終戦では有終の美を飾るべく、新しく製作した車両でラリーをスタートした。
オープニングのSS1で首位と2.6秒差の4番手タイムを記録した新井。しかし、その後は思うようにペースを上げることができず、計6本のSSが設定されたレグ1は総合5番手に留まる。また、鎌田組はステージ5~6番手タイムが続き、新井と同様にセッティングを変更しながらの戦いとなり、トップと50.4秒差の総合6番手で初日を終えた。
最終日となった2日目にも4番手タイムを記録した新井だったが、フライングスタートのペナルティにより総合6番手に後退。そのまま6位でのフィニッシュとなった。一方の鎌田は、引き続きさまざまな変更を加えながらラリーを進め、順位をひとつ上げ総合5位で最終戦を締めくくった。両名の最終的なシリーズランキングは新井が5位、鎌田が6位となっている。
「今年は低迷してしまいましたが、来年また強くなって帰ってきたい」と鎌田が来季2023年に向けた豊富を述べれば、新井も「来年はガッツリやり返していきたい」と雪辱を誓った。
新型スバルBRZが参戦するJN3クラスでは、竹内源樹/木村悟士(YH CUSCO 大阪冷研 BRZ)がこのハイランドマスターズでシーズン4勝目をマーク。同時にクラスチャンピオンに輝いた。王座を獲得した竹内は2022年シーズンについて、次のように振りかえっている。
「去年の最終戦からデビューさせて1年戦ってきましたが、(新型BRZの)ポテンシャルは旧型に対して高く、それをどうやって速さにつなげていくかというのを、セットアップを含めいろいろと悩みながらも、しっかりと結果に繋げられたシーズンだったと思います」