アップルの廉価スマートフォン「iPhone SE」シリーズは、すでに3世代を重ねているが、次の第4世代は「iPhone XR」と同じデザインになるとの予想が伝えられている。これは有名リーカーでYouTuberのJon Prosser氏が、自らのYouTubeチャンネル「Front Page Tech」で主張しているものだ。
初代iPhone SEの筐体は、2013年のiPhone 5sがベースで、第2世代と第3世代は2017年のiPhone 8が元になっている。この傾向が続くのであれば、「過去モデルのデザイン流用」や「5年前のデザインを刷新する必要性」という2つの観点からも説得力がありそうだ。
今回の情報は、Prosser氏が8月に発信した「第4世代iPhone SEは“単なるiPhone XR”」との見通しを、さらに明確に打ち出した格好だ。以前もProsser氏はAirPods Maxなど、アップル未発表製品の正確なイメージを伝えた実績が何回もあり、確信のあるリーク情報は繰り返す傾向がある。
ただし、現時点では第4世代iPhone SEの内部や仕様については不明な点が多く、コストを抑えるために過去のハードウェアを流用する可能性が高いと述べられている。そしてProsser氏の情報を元に、アップル製品の予想図で知られるグラフィックデザイナーのIan Zelbo氏が、「第4世代iPhone SEを正確に再現した」と称するレンダリング画像を発表している。
第2~3世代のiPhone SEの画面サイズは4.7インチだが、iPhone XRはより大きな6.1インチとなる。画面を大型化した第4世代iPhone SEが開発中であることは、有名アナリストのMing-Chi Kuo氏も述べていたことだ。
また2021年10月、中国のテックサイトMyDriversのレポートは、次期SEがiPhone XRのようなデザインに移行しつつ、Face IDではなくTouch ID(側面電源ボタンに内蔵)を採用した「最後の液晶モデル」になると報じていた。
また今月初め、信頼性の高いディスプレイ専門アナリストのRoss Young氏は、2024年に「5.7~6.1インチの液晶画面と前面カメラ用の穴型カットを備えた新型iPhone SE」が発売される見通しだと語ったばかりだ。
iPhone 14の標準モデルにも残る「ノッチ」(画面上部の切り欠き)ではなく「穴型カット」という表現は、もしかするとiPhone 14 Proのような2つの穴を意味しており、ひいてはDynamic Islandに対応する可能性を示唆しているのかもしれない。
- Source:Front Page Tech(YouTube)
- Source:MacRumors