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「最後は、明治維新について書こうと決めていたんです」と92歳の思想史家は言う。外国人の見聞録から失われた江戸時代の美徳を描いた『 逝(ゆ) きし世の面影』、16~17世紀の日本人とキリスト教の出会いを見つめた『バテレンの世紀』などに連なる歴史物語だ。 「小さきもの」とは、いわゆる「上から…