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モバイルゲームの重鎮が立ち上げるゲーム系NFTプロジェクト

DigiDigaku(デジダイガク)は、Limit Break社が立ち上げるゲーム系NFTプロジェクトです。
突如NFT界に現れ2億ドルという巨額の資金調達を行ったLimit Break社が手掛けるDigiDaigakuというNFTプロジェクトが、どのような点において評価・期待されているのか調べてみました。


MachineZone時代の輝かしい功績

ここまでDigiDaigakuが着目されるのは、Limit Breakの創業メンバーが過去に打ち立てた輝かしい実績に対して期待されているという背景があります。Limit Breakの共同設立者であるGabriel LeydonとHalbert Nakagawaは、2008年に創業されたモバイルゲームスタジオです。カリフォルニア州パロアルトに拠点を構えており、最先端のテック企業の中心でモバイルゲームで実績をあげてきました。

AppLovin MachineZone紹介ページより

「ゲーム・オブ・ウォー」、「モバイルストライク」、「ファイナルファンタジーXV:新たなる王国」などAppStoreやGoogle Playの上位ランキング入りを果たしたゲームを数多く手掛けています。
MachineZone時代には、基本無料プレイの大規模多人数参加オンラインゲーム(MMO)のジャンルをモバイルゲームにもたらし、多くのユーザーを魅了してきました。
これらの実績から2020年にAppLovinに300億ドルで売却されています。

Gabriel Leydonは2018年にMachineZoneを退職し、次のマーケットを見据えてブロックチェーンゲームに目をつけました。
MachineZone時代の共同創業者であるHalbert Nakagawaと再度タッグを組むことでLimit Breakを創業しました。
8月末の時点で従業員数は50名規模となり、その8割が元MachineZoneの社員であると明らかにされていることから、MachineZone時代のノウハウを活かした展開が期待されます。


2億ドルの巨額の調達

Limit Breakは創業したばかりの会社ではありますが、すでに2億ドルの調達を実施しております。この潤沢な資金をベースに作り上げるブロックチェーンゲームがどんなものになっていくのか、市場の期待値が高まっています。

今回のラウンドに参加したプレイヤーは、暗号資産特化ファンドで著名なParadigm、同じく暗号資産関連ファンドのStandard Crypto、暗号資産取引所であるCoinbaseやFTXなど業界のトッププレイヤーが参加しています。
暗号資産は昨年のバブル以降、ベアマーケットと呼ばれる下降トレンドに入っております。そんな中でも2億ドルもの金額を調達できていることから、MachineZone時代の実績だけではなく、次のテックトレンドを掴むブロックチェーンゲームへの期待値が現れています。


ブロックチェーンゲームが抱える闇

DigiDaigakuはすでに10ETH(200万円以上)を超える高額なNFTとなっています。この価値の源泉を理解するためには創業者Gabriel Leydonの思想を理解する必要があります。

NFTマーケットプレイスOpenSeaで販売されているDigiDaigakuのコレクション

GamesBeat Summit Next 2022のセッションインタビューにてGabriel Leydonは現状のブロックチェーンの課題について多くを語っています。Axie Infinityなどすでに市場で流行っているブロックチェーンゲームの多くは構造上課題を抱えていると指摘しています。Axie Infinityなどブロックチェーンゲームをプレイする多くのユーザーは、ゲームをプレイするためにキャラクターを購入します。彼らはゲームをプレイするための初期費用として高額なNFTを購入しているので、原資回収のプレッシャーから自分の保有するNFTの価格が上がると売却してしまいます。新規プレイヤーが増え続ける局面においては、それらのNFTの価格は上がり続けますが、新規プレイヤーが減少トレンドになると一転して買い手の減少からNFTの価格は下がります。


CoinMarketCapのAxie Infinityhttps://coinmarketcap.com/ja/currencies/axie-infinity/”>トークンの価格推移

ブロックチェーンゲームでは「Play to Earn(遊んで稼ぐ)」という耳障りの良い言葉がありますが、多くのゲームは新規ユーザーの増加を頼りにしたネズミ講に近い経済モデルになっています。暗号資産を使ったトークンエコノミーの設計において、新規ユーザーを増やすこと、ゲームバランスを維持すること、NFTの資産性を維持すること、これらのバランスを取り続けることは至難の業になっています。
Gabriel Leydonはインタビュー内でも「Play to Earn(遊んで稼ぐ)」ではなく、「Play to Sell(遊んで売る)」モデルになっていると揶揄しています。これらの「Play to Earn(遊んで稼ぐ)」モデルのブロックチェーンゲームが抱える課題について考えている中、Gabriel Leydonは「Free to Own」のモデルに可能性を見出しました。


DigiDaigakuが目指す「Free to Own」のコンセプトとは

「Play to Earn(遊んで稼ぐ)」モデルにおいて、ユーザーはまずNFTを購入しますが、このはじまりがモデル崩壊の力学を生んでいることにGabriel Leydonは気が付きました。
モバイルゲームやコンシューマーゲームにおいて、ユーザーはゲーム自体を「楽しむ」ことが目的になっていますが、「Play to Earn」においては稼ぐことが主語になってしまう構造的な問題があります。数万円以上する高額NFTを購入したユーザーは、ゲームスタートの時点で「赤字」になっており、原資を回収しようというモチベーションに強く突き動かされています。
実際、Twitter等のソーシャルボイスにおいてもブロックチェーンゲームをプレイするためにNFTを買ったユーザーの多くは「原資回収」というキーワードをつぶやいています。

「STEPN 原資」で検索したツイート例

Gabriel Leydonはこの構造課題を解決すべく、Free to Ownのモデルにおいて、まずNFTをフリーミント(無料配布)することを考えました。こうすることでエンドユーザーは赤字スタートではなく、無料からスタートするため、すぐに原資回収するマインドにならずに長い期間ゲームを支援してくれるのではと考えました。
この思想を体現すべく発行された記念すべき第一弾のフリーミントNFTがDigiDaigaku Genesisです。DigiDaigaku Genesisは今後、ゲーム内でNFTジェネレーター(工場)として機能し、新たなゲームNFTを生み出す存在になることが発表されています。こうしたFree to Ownという新しい考えに共感した人々が集まり、DigiDaigakuのNFTのフロアプライスが上がってきていると考えられます。


スーパーボウルのコマーシャル枠を650万ドルで購入

NFTやブロックチェーンゲームは注目されている領域とはいえ、まだまだ一般認知度は低い状況です。グローバルで暗号資産を所有したことがあるユーザーは1億人程度、NFTを保有する際によく使われる暗号資産ウォレットであるMETAMASKの保有ユーザーは3,000万人程度と言われております。こういった中でNFTやブロックチェーンゲームのマーケティングは、小規模なコミュニティ向けの手法が一般的でした。そんななか、驚くべきことにGabriel Leydonは来年2023年2月の第57回スーパーボウルにおけるCM放送権を650万ドルで購入しました。


第56回スーパーボウルの様子

ニールセン調査によれば2022年のスーパーボウルの平均視聴者数は約1億1,230万人と言われており、テレビ・配信を合わせた延べ視聴者数が1億5,000万人、1分間の平均視聴者数は1億2,100万人という幅広いリーチを持っています。このコマーシャル枠をDigiDaigakuが購入したことにより、NFTやブロックチェーンゲームをマス層に普及させる業界牽引する存在感をDigiDaigakuは示しています。Gabriel Leydonは「スーパーボールのコマーシャルでは、他の誰もがやったことがないようなことを計画している」と発言しており、どんなコマーシャルの発表がされるのか期待が膨らんでいます。

Gabriel Leydonがスーパーボウルに広告を出すのはこれが3回目となっています。MachineZoneのCEO時代、「Game of War: Fire Age」と「Mobile Strike」でスーパーボウルの広告を2回掲載しており、その広告にはモデルのケイト・アプトンと俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーが主演していました。スーパーボウルの広告出稿は巨額の資金が必要になりますが、過去2回の経験からその費用に見合う効果が期待できると考え踏み込んでいるのではないでしょうか。


国内Web3起業家やリサーチャーの反応

まだまだ日本においてもNFTやブロックチェーンゲームは一般的になっているとは言い難い状況ですが、そんな中でも温度感高く市場をキャッチアップしているweb3起業家やリサーチャーの方々はDigiDaigakuについての言及をはじめています。

NFT情報コレクター miinさん

SolanaチェーンでUXDProtocolを提供している稲見建人さん

業界メルマガ CoffeeTimes 運営のKaitoさん

web3リサーチャー ルウさん
『DigiDaigaku NFT』Web3ゲームの頂点を目指す!

海外NFTトレンドリサーチャー くろますおさん


DigiDaigakuの最新情報のキャッチアップ

DigiDaigakuの日本アカウントでは、DigiDaigakuをわかりやすく図解したコンテンツが掲載されています。
フリーミントのNFTのGiveawayなどの最新情報も提供されているので、DigiDaigakuに興味を持っている方はぜひフォローしてみてはいかがでしょうか。

・Free to Ownについての紹介

・DigiDaigakuから発表されているNFTコレクションの紹介



記事執筆における参考ソース
MachineZone
https://www.applovin.com/ja/partner-studios/machine-zone/

AppLovin、モバイルゲーム業界のリーダーとしてのポジション強化に向け、Machine Zoneを買収
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000019867.html

DIGIDAIGAKUのコマーシャルが第57回スーパーボウルに登場
https://www.agara.co.jp/article/230978

DIGIDAIGAKUのコマーシャルが第57回スーパーボウルに登場
https://kyodonewsprwire.jp/release/202210148179

Gabe Leydon’s Limit Break has $200M to make a new kind of blockchain game
https://venturebeat.com/games/gabe-leydons-limit-break-has-200m-to-make-a-new-kind-of-blockchain-game/amp/

Free to Own(F2O)を提唱する米BCG開発会社「LimitBreak」、270億円を資金調達
https://coinpost.jp/?p=382143

OpenSea
https://opensea.io/collection/digidaigaku

米スーパーボウル2022 延べ視聴者数2億人超 広告出稿額は史上最高
https://minpo.online/article/2022.html#:~:text=%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%81%8C%E7%99%BA%E8%A1%A8%E3%81%97%E3%81%9F%E5%B9%B3%E5%9D%87,2%2C100%E4%B8%87%E4%BA%BA%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%80%82

Gabe Leydon’s Limit Break plans $6.5M Super Bowl ad for NFT game
https://venturebeat.com/games/gabe-leydons-limit-break-plans-6-5m-super-bowl-ad-for-nft-game/

The post 300億円弱を調達した注目NFTプロジェクト【DigiDaigaku(デジダイガク)】とは? first appeared on Ubergizmo JAPAN.