もっと詳しく
Image:Microsoft

Microsoftは現地時間9月20日、Windows 11初の大型アップデートとなる「Windows 11 2022 Update(22H2)」を配信開始。互換性の確認が取れたデバイスに対して段階的に提供する。

なお、自動でアップデートされることはなく、Windows Updateから「更新プログラムのチェック」を行い、その後に表示される「Windows 11、バージョン 22H2の機能更新プログラム」を手動でダウンロードする必要がある。加えて、2022年6月のCリリース以降がインストールされている必要もあり、Windows 10の場合にはWindows 11のアップグレード要件を満たし、かつ2022年4月のCリリース以降が必要となる。

肝心のアップデート内容だが、見た目的にはあまり大きな変化はないものの、いくつかの機能が追加されている。まずスタートメニューだが、上部に表示される「ピン留め済み」エリアにてフォルダ機能が利用可能となった。スマートフォンではおなじみの機能で、アイコンを重ねることでグループ化できる。

また、ピン留めエリアを拡張することで、おすすめアプリの表示エリアを小さく、その逆にピン留めエリアを狭くすることで、おすすめアプリのエリアを拡大することができる。ウィンドウを様々な位置にスナップできる「スナップレイアウト」も拡張され、配置できるパターンも4つから6つに増えている。

Image:Microsoft

エクスプローラーでは、残念ながらタブ機能の実装は行われていないが、この機能は10月のアップデートで追加予定とのことだ。いまのところ、見た目的な変化としては「クイックアクセス」の名称が「ホーム」に変わった程度のようだ。

Image:Microsoft

10月のアップデートでは、ほかにもタスクバーのオーバーフローメニューや写真アプリの更新、電話番号や日付をコピーした際にTeamsを起動したり、カレンダーにイベントを追加するなどの推奨アクションを提示する機能が追加予定となっている。

先にも書いた通り、全体的に見て大きな変更がないアップデートという印象なのだが、内部的にはいくつかの重要な変更も行われている。

その1つが、更新プログラムのサイズの縮小だ。Windows 11 2022 Update(22H2)では、今後の機能更新プログラムや、月例更新プログラムのサイズが最大で450MBまでと大幅に縮小される。これにより、ディスクサイズを節約できるだけでなく、インストールにかかる時間も短くなるとのことだ。これまでのように、Windows Updateのためにしばらく仕事が止まってしまうということもなくなるかもしれない。

なお、更新プログラムのインストールは、二酸化炭素排出量が少なくなる可能性がある、風力や太陽光、水力発電などが利用可能な時間に、バックグラウンドで優先的に行われるようになるとのことだ。