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 10月21日、MotoGP第19戦マレーシアGPのフリー走行1回目、2回目がセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、MotoGPクラスはブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が初日総合トップだった。

 チャンピオンシップのランキングトップにつけるバニャイアは総合11番手。ランキング2番手のファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は総合7番手、ランキング3番手のアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)は総合20番手だった。

 日本GP後に右手小指の手術を受け回復に努めている中上貴晶は、月曜日のメディカルチェックの結果、欠場が発表された。タイGP、オーストラリアGPに続き、長島哲太がLCRホンダ・イデミツから代役として参戦する。

 フリー走行1回目は気温29度、路面温度42度のドライコンディションで行われた。序盤にトップに立ったのはファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)で、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)は6番手につける。アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)は開始8分に9コーナーで転倒。その後再び走り出すもメインストレートでスローダウンしてピットに戻り、周回を重ねることができない。

 残り時間2分、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)がトップに立った。しかし最後のアタックでブラッド・ビンダーがマルケスのタイムを上回り、1分59秒479をマークしてトップでセッションを終えた。

 2番手は、こちらも最後に自己ベストを更新したアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)が浮上。マルク・マルケスは3番手となった。4番手はエネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)、5番手はジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)がつけている。

 クアルタラロは7番手、バニャイアは11番手。アレイシ・エスパルガロは5周を走るのみにとどまり、20番手となった。長島は24番手でセッションを終えている。

ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2022MotoGP第19戦マレーシアGP
ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2022MotoGP第19戦マレーシアGP

 午後には、Moto2クラスのセッション中にセパン・インターナショナル・サーキットはスコールに見舞われる。このため、Moto2クラスのフリー走行2日目は1時間以上の赤旗中断となった。

 続いて行われたMotoGPクラスのフリー走行2回目では、雨は上がったものの、路面状況はウエット。気温29度、路面温度33度でスタートした。こうしたコンディションの中、まずフランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)がトップに立ち、2番手にヨハン・ザルコ(プリマ・プラマック・レーシング)、3番手にマルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)が続く。

 レインタイヤでの走行は続いていたが、セッションが進むとともに路面状況は回復し、残り時間15分を切ってタイムの更新が激しくなっていった。残り時間が5分を切るころには、バニャイアをはじめとする数人のライダーがスリックタイヤに履き替えて走行を開始。スリックタイヤを履いたアレックス・マルケス(LCRホンダ・カストロール)がトップに立った。

 終盤はスリックタイヤ勢がタイムを詰め、フリー走行2回目をトップで終えたのはカル・クラッチロー(WithU・ヤマハ・RNF・MotoGPチーム)だった。2番手はバニャイア、3番手はアレックス・マルケス。4番手にはジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)、5番手にはザルコが続いている。クラッチローからミラーまでがスリックタイヤを履いたライダーだった。

 クアルタラロは最後までレインタイヤで走行を行い、9番手。アレイシ・エスパルガロは21番手に沈んだ。スリックタイヤを使用しなかったマルク・マルケスは15番手。長島は終盤にスリックタイヤで走行し、20番手だった。

 初日総合としてはフリー走行1回目の結果が総合順位となり、チャンピオンシップでランキングトップのバニャイアが11番手、ランキング2番手のクアルタラロが7番手、ランキング3番手のアレイシ・エスパルガロが20番手でマレーシアGPの初日を終えた。