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Image:iFixit/YouTube

グーグル初のスマートウォッチ「Pixel Watch」が発売されたばかりだが、おなじみの修理業者iFixitが、さっそく分解動画を公開している。競合するApple Watchとは異なる円形ボディに、高密度に詰め込まれた部品の配置は、一見の価値ありだ。

まずiFixitは接着剤を軟化させるため、ガラスカバーを加熱することから始めている。いざ開けてみると「驚くほど緩い」と評されているが、一応いくつかは留める箇所があり、仕様通りの防水性能は実現しているようだ(公式には水深50mまでの防滴および防水性能あり)。

次の作業は画面を取り外すことだが、それにはまずバッテリーを(本体に接続したまま)持ち上げる必要がある。 そのためにPixel Watchの下側に貼り付けられた「Premium haptics」バイブレーター(振動によって触覚を実現する装置)を取り外し、熱を冷ましてから、こじ開けている。

これによってディスプレイケーブルが姿を現し、画面を取り外せるようになる。それからバッテリーパック(1.132Wh / 294mAh)を固定したネジごと除去すると、ようやく下に配置された部品が露わになる。

さらにスピーカーを取り外すと、保護材のメッシュが外部ケースではなく、部品に直に取り付けられていることが分かる。高い水圧に耐えうる、Apple Watch Ultraのようなダイブコンピューター的な用途には向いてないようだ。

その後、デジタルクラウンの回転を読み取る光学センサーと深度センサーが取り外されている。メイン基板の裏側には健康センサーがハンダ付けされており、いくつかのネジを取りつつ、こじ開ける必要がある。背面ガラスには接着剤が使われているものの残留性がなく、結果として完全に交換できるようだ。

しかし全ての分解が終わった結果、ステンレススチール製の本体ケースから、クラウンやサイドボタン、テスト用の外部端子を取り外すことはできないことが判明している。

iFixitの総評としては、内部構造はApple Watchの洗練ぶりとは程遠いとして「醜い」とまで表現している。とはいえ、これは「第1世代の技術的雰囲気」(first generation Tech Vibes)を持っているということで、別に酷評というわけではない。

今回はいつもの修理しやすさスコアは付けられていないが、ディスプレイの交換が不可能ではなさそうなこと、背面ガラスもセンサーと接続されていないため取り外せることがプラス材料だ。だが、あまりに小さく精密作業が必要なことから、Pixelスマホのように、ユーザーが自ら修理できるプログラムは提供されそうにない。